電話交換機の着信方式:ダイヤルイン方式とは


ダイヤルイン方式とはDirect Inward Dialingの略でDIDとも呼ばれて非常にポピュラーな運用方式なのですが、このダイヤルイン方式はなかなか説明するのが難しいものです。

簡単に説明すると、ダイヤルイン方式とは物理的に一本の電話回線に対して、複数の番号を設定できる方式です。
また、逆の言い方をすると複数番号に対して1本しか物理的に回線が存在しないので、1本が話し中であれば別の人が電話を利用することができません。

例えば、物理的な回線が1本しかなくても「03-0000-0001」「03-0000-0002」「03-0000-0003」などと複数の電話番号を所有することができて、電話交換機の設定で「0001で電話がかかってきたら内線5000番に着信させる」また「0002で電話がかかってきたら内線5001に着信させる」といったように契約した番号ごとに違う着信先を設定することが可能です。

なぜ、このような方式が必要なのかというと番号の数に対して物理的な電話回線が同じだけ存在するのは無駄が多いからです。

先程の例のように0001~0003まで3つの電話番号を所有している会社があったとして、物理的な電話回線も3本あったとすれば、当然3本分の電話料金が必要になってきます。

そこで、物理的に電話回線を1本にしておいて、3つの番号をダイヤルイン契約しておけば、コスト的にはずいぶん安くなります。
ここで十分考慮する必要があるのは、物理的な電話回線が実際に何本必要なのか?ということです。

今まで電話回線1本で・・・と、ずっと説明しておりましたが、実際には1本でなくても物理的な電話回線を20本で電話番号の契約が100番号などといったような契約も可能です。
先程のような例で物理的な回線が1本だと1通話しかできないので回線を利用するユーザー側で、同時通話数がどのくらいあるのか?をある程度把握する必要があります。

ここで、物理的な電回線の本数が少なすぎると話中率が高くなってしまいますし、逆に物理的な本数が多すぎるとコスト的に無駄が生じてしまうのです・・・
コスト的に非常にメリットがあるダイヤルイン方式ですが、このようにトラヒックの把握が必要になってきますし、「どこに?」「どのように?」着信させるかなどの設計をしっかりしておかないと、運用する側のユーザーが電話を使いにくい状態になってしまいますので、多少気を使う運用方式でもありますね。

ネット上ではダイヤルイン方式の説明として、会社の代表を呼び出す番号ではなく部課や個人を呼び出す番号だとか、個別の設定で各々の電話機を直接呼び出せる方式だとか書かれている場合が多いですが実際には「契約した番号を設定した内線に着信させる」が正解です。

まぁ、個別に電話機を呼び出せるとなんだかメリットが多いような気がしますが、実際に社員数全員に割り当てできるほどのダイヤルイン契約をしてしまうと、それだけで莫大な金額になってしまう場合がありますし先のように物理的な電話回線数も見極めが必要ですが、番号の数もタダではないので、やはり必要番号数も見極めが必要ですね。


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