電話交換機の機能:保留とは

保留は実に「当たり前」な機能であって、当たり前であるからこそ非常に重要な機能の一つですね。

保留とは読んで字の如くですけど、電話機の保留ボタンを押下やフッキング操作を行うことによって呼を保留する機能ですが、一言で「保留」と言っても、保留操作を行った本人だけが応答できる自己保留や、以前紹介したコールパークなども保留の一種ですし
ダイレクトラインなどの着信に対して保留操作を行った場合などは保留操作を実行して通話相手には保留音を聴取してもらうところまでは自己保留と同じですが、いわゆるボタン着信に対しての保留については着信ボタンを有している電話機全てが該当の保留に対して応答することが出来るので、少し挙動が異なりますね。

また、この保留の動作は別の機能(転送・会議など)に移行する前の前段のステップにもなってくるので、保留は交換機の機能としては非常に重要な機能になります。

私自身も学生の頃など電話機といえば、家庭にある一般的な電話機しか知らなかったので、「保留動作」の重要性なんて考えたこともなかったですし必要だとも思ってませんでした・・・

でも、実際は電話交換機の動作上「最重要機能」といってもいいのでは?

さてそんな電話交換機における重要な機能である保留ですが、電話交換機での保留ってヤツは単純に通話を保留してくれるだけじゃなくて、保留状態を長く続けていたら通話料金が無駄にかさんでしまうので、一定時間以上保留状態を続けていたら警告してくれる「呼び返し(折り返し)」なんて機能もあります。
これは通話中に保留をしていて、もしも自分が保留したことを忘れてしまって放置してしまったら莫大な通話料金が加算されてしまう可能性もあるので、それを回避するためなどに実装されているんですかね?

それと、交換機システム上で保留音を制御している場合は全ての内線が同じ保留音を利用することが出来ますし、保留音源を交換したり外部の音源を利用することによって好きな音楽を保留音として使用できたり逆に保留音を端末自身が保有しているようなシステムであれば、前述とは逆に個別の保留音になりますし・・・

一言で「保留」って言ってもイロイロありますね。
(またSIPシステムとかなら話も変わるし・・・ね?)



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