
SIPサーバの勉強をしようじゃないか!
今回の電気通信主任技術者のお勉強のネタとしてご紹介するのはSIP関連の問題です。
もう言うまでもないとは思いますけど、SIPってSession Initiation Protocolの略でOSI参照モデルでは第5層のセッション層のプロトコルの一つです。
冗談ではなくて、私の身の回りにはSIPという単語を聞いて【Super Internet Protocol】だと思っている人がいましたけど確かにSIPの3文字の中に「IP」って付いているから気持ちは分からなくもないけど、セッション・イニシエーション・プロトコルです。
このSIPはIP電話の技術が随分と普及されてかなり認知度が高まりましたが、簡単に説明するとIP電話で通信するときに通話の初めから終わりまでの通信手順を規定しているプロトコルで「ダイヤルした」「サーバが番号計画を理解した」「相手を呼び出した」「応答した」って感じで手順を規定しています。
(適当過ぎ?)
ですから、実際の音声のやり取りとかはSIPでは面倒をみてないのです。
つまり、例えばSIPでIP電話網を構築しているユーザさんが、誰かとIP電話で通話しているときにSIPサーバがダウンしたり障害が発生しても通話が断になることはないのです。
だって、音声の符号化はSIPではなくまた別のプロトコルですからね。
(μ-LAWとかA-LAWとか・・・)
さて、話はそれてしまいましたがそんなわけでSIP関連の過去問を紹介します。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
SIP端末は、リクエストを生成しクライアントとしてUAC(User Agent Client)の役割を果たす。 また、SIP端末は、リクエストを処理してレスポンスを生成するUAS(User Agent Server)の役割を果たす。 |
この文章は正しいよ
※SIPの端末は「リクエストを生成するUACの役割を果たす」 |
SIPサーバを構成するサーバは、機能別にプロキシサーバ、リダイレクトサーバ、登録サーバの三つに分類される。 | この文章は正しいよ ※プロキシサーバ ※リダイレクトサーバ ※登録サーバ |
プロキシサーバは、リクエストをUASに、レスポンスをUACに向けて転送する機能を持つ。 また、プロキシサーバは、リクエストを生成し、クライアントとしてのUACの役割を果たす機能を持つ。 |
この文章は間違いだね ☆・プロキシサーバは、リクエストをUASに、レスポンスをUACに向けて転送する機能を持つが、プロキシサーバはリクエストの生成は行わない。 ※ま、リクエストはクライアントが生成するもんだからな。。。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
電話の開始から終了までの通信手順を規定してくれるSIPというプロトコルですが、役割別にいくつかのサーバに分類されます。
上記の問題の通りですがプロキシサーバ・リダイレクトサーバ登録サーバの3つなんですけど、それはあくまで役割を分割しているだけで、ハード的にはそれら3つの機能を1台のサーバーで実装している場合もあるので勘違いしないでくださいね。
あと、SIPはクライアントサーバモデルに基づいていてエンドシステムに相当するものはユーザ・エージェントって呼ばれて、それぞれのユーザエージェント間でリクエストレスポンスのやり取りを行う通信は「トランザクション」と呼ばれますので、これも合わせて覚えておいてね。
それでは今日はこの辺で・・・
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