
イメージで考えてみる即時式完全線群における生起呼量等の問題
今日の電気通信主任技術者のお勉強はトラヒック関連の過去問を見てみましょう。
どうしても専門的能力の科目で「交換」を選択すると避けて通れないのがトラヒック関連の問題ですが、トラヒックという単語を聞くとやはり計算問題のイメージが強いですけど、実際には得点しやすい暗記でクリアできる問題や、日本語をよく見ればクリアできる問題の方が多数存在しています。
どのような試験・資格であってもいえることだと思うのですが、自分が苦手だと思うジャンルはキッパリと諦めて、得点しやすい問題を確実に取ってかかるほうが効率的だったりします。
だって、確かに交換の分野においてトラヒックの計算問題は毎回と言っても良いほど頻出のジャンルですけど、全体で見るとほんの数点分の得点しか無かったりするのですから、苦手であるのなら諦めてしまって他の確実に得点できるジャンルを真に確実なものとして、余裕があればその苦手なジャンルにも着手する・・・といった勉強方法がオススメですよ。
さて
なんだか余計なことを冒頭から書いてしまいましたけど、本題に移りましょう!!
前述の通り今日はトラヒック関連の問題ですが、下記を見ていただけば解ると思いますけど、冷静に問題を読んで日本語の意味を噛み締めれば特段トラヒック理論に関心の無い人であっても十分に得点できる問題ではないでしょうか?
また問題を紹介した後に書きますけど、一つ一つの単語の意味を考えて雰囲気をイメージすることが出来れば自ずと解答が導き出せるような問題ではないかな
それでは、早速問題を見てみましょう
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
生起呼量は加えられた呼量ともいわれ、平均保留時間の間に、すべての入線に実際に生起する平均呼数で表される。 | この文章は正しいよ
☆生起呼量=加えられた呼量 ☆すべての入線に実際に生起する平均呼数 |
そ通呼量は運ばれた呼量ともいわれ、入線の最大同時接続数で表される。 | この文章は間違ってるね
☆運ばれた呼量(そ通呼量)=1時間における出回線群に対する保留時間の総和 |
そ通呼量は、1時間中の出線の平均保留時間で表される。 | この文章は間違ってるね
☆運ばれた呼量(そ通呼量)=平均保留時間内に運ばれる平均呼数 |
ランダム呼では、一般に、生起呼量<そ通呼量となる。 | この文章は間違ってるね
※入力より出力が大きくなるなんてことはないでしょう。。。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
今回の問題は4つの記述がありますけど、実際の試験での解答であれば「Aのみ正しい」と答えるタイプの問題ですね。
正しい文章はそのまま読んで覚えておいて頂ければ結構ですけど誤りの3つの文章はそれぞれ冷静に読めば「何処が誤りなのか?」はなんとなく解ると思います。
1つ目の文章であれば、「そ通呼量」についての記述なのですから当然「そ通できた量」=「運ばれた呼量」が最大インプット量であるのはおかしいですよね?
だから、この記述は誤りだと判断できます。
2つ目の文章も「そ通呼量」についての記述ですけど、限られた時間内に於けるアウトプットの平均保留時間って、ただの平均なのだからこれで「そ通できた量」=「運ばれた呼量」が表せるわけが無いのでこれも誤りだと判断できます。
最後に3つ目の文章ですが、これはランダム呼についての記述ですけど「生起呼量<そ通呼量」って、上にも書いてますけど生起呼量は加えられた呼量なのだから、それが「そ通呼量」を上回るなんておかしいんだから、これも誤りだと判断できます。
・・・なんとも上手く説明できていませんけど、こうやって記述を単語単位に分解してイメージすれば矛盾に気付くことも多いです。
もしも皆さんも受験をしていて聞いたことも無いような記述にぶち当たったときにはこうやって考えてみるのも一手ですよ。
それでは今日はこの辺で・・・
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