
揺らぎとか誤りとかバッファオーバーフローとかのATMセルの品質の問題
今日の電気通信主任技術者のお勉強のネタはATM関連の問題から「ATMセルの品質」って問題を紹介しますね
セルの品質って言っても結構ピンと来ないかも知れませんけど、データのやり取りってユーザからの目線で考えると、「全てのデータが正しく送れて当たり前」って感覚になるでしょうけど、高速回線や多重化伝送網などでのデータのやり取りって、本当に確実に全てのデータが完璧に遅れるわけではないのですよ。
やはり、伝送路上でロスもあるし欠損も起こりえるし・・・
そうなってくると誤ったデータを送信してしまうワケですけど「誤り」のままでは当然正しくデータを再生できないですからそこで、誤り制御があったり、再送制御があったりして補完していかなきゃならないのよね。
まぁ、ATMだって同じことが言えるんだけど、如何に正しく効率的に伝送できるかってのが「ATMの品質」だって事ですかね
そんなATMの品質に関しての用語的な記述の問題が今回ご紹介する問題です。
ここで書かれているのは「揺らぎ」とか「誤り」「オーバーフロー」についての記述がでていますね。
それでは、今日のネタはコチラ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
複数のATMコネクションのセルを多重化やOAMセルの挿入により、セルの遅延時間が一定でなくなることにより、いわゆる、ゆらぎが現れる。 | この文章は正しいよ
※多重化やOAMの挿入でセルの遅延時間が一定でなくなることによって、「揺らぎ」とかが発生する |
UPC(Usage Parameter Control)の一つの方式であるスライディングウィンドウ方式は、セルが一時的に急増しバッファからあふれると規定値違反と判断される。 | この文章が誤りなのです
☆UPC(Usage Prameter Control:使用量パラメータ制御):ATM端末から送出されるトラヒックが、ユーザの申告値を超えていないかどうかをATM網の入口で監視する機能 ☆UPCの一つの方式であるデュアルリーキィパケット方式では、セルが一時的に急増しバッファからあふれると、規定値違反と判定される ※スライディングウィンドウじゃなくてデュアルリーキーバケットってことかな。 |
網内で生ずるセル損失の原因には、大別して、セルヘッダ誤りによるものとATMノード(交換ノード、クロスコネクトなど)のバッファオーバフローによるものがある。 セルヘッダ誤りについては、ヘッダにHEC機能を付加して情報を保護している。 |
この文章は正しいよ
☆セル損失の原因=セルヘッダ誤り・バッファオーバーフローなど。。。。 ☆セルヘッダ誤りの対策として、HEC機能を付加して情報を保護する。 ☆HEC(Header Error Control:ヘッダ誤り制御):セルヘッダに発生するビット誤りを検出・訂正するための領域 |
さて、いかがでしたでしょうか?
毎度このブログでは小出しにネタを紹介していますけどもし一度に色んな問題を見たかったら、別館サイトを見てみると良いかもしれません・・・
まぁ、別館も別の意味で小出しですけど別館サイトの【交換クイズ】ってコンテンツでこのブログで取り扱っている問題のネタの断片が山ほど出題されると思うので・・・
(ただし、IEでしか動かないし超重い!!)
別館の方は結構手抜き間が漂ってるし今のところコンテンツも少ないんだけどそのうち充実させますから、よろしければどうぞ♪
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