
DOCSISとかCM-PDS方式とかATM-PDS方式とかのCATVに関する光アクセスネットワークの問題
今日の電気通信主任技術者の勉強のネタはCATVに関する技術を中心とした光アクセスネットワークの問題です。
CATVのデータ伝送というと、どうしても同軸ケーブルを想像してしまうんだけど、よく考えて頂きますと、局からユーザ宅までずっと同軸で伝送されているハズはなくて、途中経路までは当然光アクセスなどの技術が必要になってきます。
要するに、CATVのネットワークのインフラ構築のなかで、幹線(基幹)の部分に光アクセスネットワークの技術が使われているわけですね。
昔は幹線系だって同軸を使われていたりしたんだけど当然コスト面でもノイズ対策面においても光の方が都合いいのは目に見えてますものね。
さて、そんな訳で今日はCATVの基幹部分に用いられる光アクセスネットワークの問題を見ていきましょう。
それでは、今日のネタはコチラ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
CATVの幹線ネットワークでは、光ファイバケーブルと同軸ケーブルを組み合わせて広帯域な信号を伝送することができる伝送システムとして、HFC(Hybrid Fiber Coaxial)方式がある。 | この記述は正しいです
はい、CATVの伝送経路にはHFCが HFCについては後述しますよ |
CATVシステムでは、放送型サービスとともにインターネットなどの通信型サービスを提供する方式の一つとして、DMT(Discrete Multi Tone)がある。 | この文章は間違ってるね
●通信型サービスとしてはDOCSIS(Data over Cable System Interface Specification)方式がある。 ※・・・また不親切な解説。。。 ☆DOCSISとは、ケーブルテレビ用のネットワークを利用してTCP/IP通信を行うための技術仕様の業界標準です。ケーブル事業者装置(CMTS【Cable Modem Termination System】)と加入者宅(CM【Cable Modem】)の両装置の技術的な仕様を定義しており、多くのケーブルテレビ事業者やベンダによってサポートされています。OSI参照モデルでは、物理層とデータリンク層にあたる仕様となります。 ※ちなみに「DMT」はDMTはADSLの技術標準だね、「G.lite」とか「G.dmt」とかの。 |
SCM-PDS方式は、CATVシステムなどにおいて映像分配サービスの提供を、光ファイバを用いて実現するための光アクセスネットワーク方式であり、映像信号の伝送方式として、同期転送モードが用いられている。 | この文章も間違ってるよ
●SCM伝送方式が用いられている。 ※前半のSCM-PDS方式は確かにCATVなどの映像分配サービスの提供を光ファイバを利用して実現する技術なんだけど、その映像伝送方式は同期転送モードではなくて、「SCM伝送方式」が用いられるが正解! ※同期転送モードはTDM方式の一種でSTMのことね |
ATM-PDS方式は、音声、データ、映像などの情報を効率的に転送できる伝送方式であり、すべての信号情報はフレーム単位で伝送される。 | この記述も誤りですな
●すべての信号情報はセル単位で伝送される。 ※ATMなんだから「フレーム単位」じゃなくて「セル単位」だろ? |
さて、いかがでしたでしょうか?
HFCって簡単に言うと伝送経路に光ファイバと同軸ケーブルを利用される形態で、やはりCATVによく使われるんだけど、冒頭でも書いたとおり基幹の部分には光アクセスを利用して、ユーザ宅内には同軸ケーブルを使う方式です。
当然ここで幹線の「光」と枝線の「同軸」へと変換するために、光電気変換装置が必要になります。
(メディコンと呼べばいいのかな?)
まぁ、今日の問題は正しい記述が書いてある一つ目の文章は正誤判断が難しかったかも知れませんが、それ以外の3つの文章は明らかにおかしい部分がちりばめられているので引っ掛けられないようにしないといけませんね・・・
例えば受験本番に知らない技術などの記述がでてきてもビビったりせずに、冷静に他の文章を読み進めていくと明らかにおかしい文章があったり、明らかに正しい文章がでてきたりするので、後は消去法で得点率を上げることが出来る事も多いので、まずは冷静に問題を読むようにしてくださいね。
それでは、今日はこの辺で・・・・
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