VLAN

こんな感じでシンプルな問題が数多く出題されることを願わずにいられないVLANの問題

今日ご紹介する問題はVLAN関連の問題です。

伝送交換電気通信主任技術者の試験問題は「難解(ある意味・・・)」とか「複雑」なジャンルの問題が多く出題されるようなイメージがありますけど、よく問題を見てみると今回のようなシンプルで得点しやすい問題だってキチンとあるんですよね。

まぁ、こんなストレートでシンプルな出題がされるケースは稀なのですがご自身が受験された折にこの類の問題が出てきたら、しっかりと得点できるようにしておきたいものですね。

さて

それでは、今日の問題の主題になるVLANですがいまさら説明する必要もないのかもしれませんがレイヤ2の技術の一つで、VLANの「V」はVirtualの「V」ですので、直訳すると仮想LANとなります。

仮想LANといっても、少し想像しにくいかもしれませんがデータフレームを仮想的にスイッチングHUBなどの内部で分割できる技術でして、データのやり取りを分割することによってセキュリティの向上や音声系ネットワークとデータ系ネットワークを分割したりしてEthernet自体のパフォーマンスを確保できたりするわけです。

簡単にイメージしてもらうと、スイッチングHUB内なんかでは大量で多岐にわたる種類のデータが煩雑に行き来しているのを整理整頓できる感じですね。
(語弊があるだろうか・・・)

・・・で、今日の問題はそんなVLANの技術についての概要を
記述した文章の正誤を判断する問題です。

VLAN
問題文章 ワンポイント
VLAN機能は、レイヤ2及びレイヤ3レベルでブロードキャストパケットの中継を制限できることから、ブロードキャストパケットによるネットワークへ与える影響を軽減できる。 この文章は正しいよ

※物理的にじゃなくて、論理的にグループを作って他グループに余計なブロードキャストを転送しなくて済むから、ネットワーク上の負荷は小さくなるですよ。

MACアドレスベースVLAN方式は、MACフレーム内にあるMACアドレスをベースにVLANグループを形成する方式である。
この方法は、接続する端末と接続するポートに関連がないことから、柔軟なネットワーク構成が取れる。
この文章も正しいです

※確かにMACアドレスベースVLANはポートに依存しないグループを作るから柔軟なネットワーク構成がとれるけど、グループが変更・作成されるたびにMACアドレス登録や変更が必要ってことだけ注意が必要かね。

ポートベースVLAN方式は、スイッチングハブ上において、物理ポート単位で、VLANグループを形成する方式である。
この方式は、接続する端末と接続ポートに関連がないことから、柔軟なネットワーク構成が取れる。
この文章は誤りですな

●この方式は通信もとのポートとあて先のポートを直結して通信を行うので、通信効率が向上するほか、関係のないポーチに通信が行われていないことによるセキュリティの工場という利点がある。
また、接続する端末と接続ポートとの構成においては制約があり、他のVLANと比較して柔軟性に乏しい面がある。

※ポートベースなんだから、当然接続するポートに依存してるだろ!!

サブネットベースVLAN方式は、ネットワーク上に存在するIPアドレスなどのネットワークアドレス構成の単位でVLANを形成する方式である。 この文章は正しいですね

※IPアドレス単位でグループが作成されるです。

さて、いかがでしたでしょうか?

案外シンプルな問題なので、この分野が得意な人は軽くクリアできる問題だったと思いますけど、もし苦手であるなら、一度CCNAとかの勉強を少しやってみるといいかもしれませんね。

CCNAは、いわずと知れたCisco社のベンダー資格として相当知名度が高いと思いますけど、この資格ってネットワークについての技術の基本を覚えるのには結構効果があります。

もしCCNAの取得に興味がなくても、一度くらいはCCNAの問題集や参考書を見てみると、とても勉強になりますよ。

それでは、今日はこの辺で・・・



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