フレームリレーとかATMとかイロイロ出てくるけど、要するに網の輻輳制御の問題


フレームリレーとかATMとかイロイロ出てくるけど、要するに網の輻輳制御の問題

今日はトラヒック関連の問題から「網のふくそう」についての問題を紹介します。

音声系の網構築において、通話品質の確保という点においても輻輳の制御って重要なポイントの一つではありますけど、ここ近年は網自体の品質向上はもちろんですけど、その経路に設置されるゲートウェイ機器であったり中継機器などの品質も以前と比較すると随分と向上してきているので実際の現場で「輻輳」についてそれほど神経質になることも少なくなりました。

昔話になりますけど、以前は特にIP系の音声網の品質はそれほど良いものではなかったので大規模な企業さんが音声網を構築されるときなどは輻輳・遅延・揺らぎ・途切れなども非常に神経質に音声品質管理をしていたものです。

その要因としてはやはり貧弱なバックボーンだったり、機器自体の性能だったりするワケですがある程度の網構築が出来上がると大掛かりなMOS評価装置を接続して音声品質の比較を行ったり現用機を数百台単位で用意して負荷テストを行って意図的に輻輳状態を作って試験をしてみたり・・・

今ではそんなこと無くなりましたね。

だって、格安の機器で低価格なバックボーンでもそれなりの音声品質が保てるんですからね。

時代でしょうか?

さて、そんな余計なお話はさておき、今日の問題を見てみましょう!

今日の問題は「網の輻輳制御」ということで、固定電話網・パケット網・フレームリレー網・ATM網についての輻輳制御についての記述に対してそれぞれ正誤を判断するような問題となっております。

それでは、今日の問題です!!

網のふくそう制御
問題文章 ワンポイント
固定電話網には、特定の電話番号へのトラヒックや特定地域向けのトラヒックを規制する制御がある。 この記述は正しいよ

※そりゃ、あるでしょ。

パケット網には、受信側のバッファなどの状況に応じて転送の時間を制御するウインドウ制御、最大データ転送量を制限するタイミング制御などと、ふくそう発生設備への転送を規制するフロー制御がある。 この記述は誤りですね

●パケット網には、受信側のバッファなどの状況に応じて転送の時間を制御するタイミング制御、最大データ転送量を制限するウィンドウ制御などと、ふくそう発生設備への転送を規制するフロー制御がある。

コレもドコが違うのか分かりづらい。。。つまり、

※受信側のバッファなどの状況に応じて転送の時間を制御するのは「ウィンドウ制御」じゃなくて「タイミング制御」・・・(「時間」って言ってんだから「タイミング」)

※最大データ転送量を制限するのは「タイミング制御」じゃなくて、「ウィンドウ制御」・・・(ま、TCP/IPで散々出てくるから、大丈夫か?)

※ふくそう時設備への転送を規制するのは「フロー制御」で正解。

フレームリレー網には、網のふくそう情報を受信端末が受信するとBECN(逆方向明示的ふくそう通知)によりふくそうを送信端末へ知らせ、送信端末はデータの転送速度低減や、フレーム破棄を行う制御がある。 この記述は正しいですね

☆BECN=【Backward Explicit Congestion Notification】
着信側から発信側へのふくそうを通知する

※ちなみに、反対に発信側から着信側へのふくそう通知はFECN

輻輳時はそれぞれのフラグを「1」にして通知するんだったかな?

ATM網には、通信要求を満足できるリソース確保が可能か否かを判断するコネクション受付制御、優先トラヒックの通信を確保する優先制御、別ルートへトラヒックを迂回させるルーチング制御などがある。 この記述も正しいです

☆コネクション受付制御=通信要求を満足できるリソース確保が可能か否かを判断する。
コネクション受付制御はユーザからの接続要求に対し、ネットワーク側のトラヒック状態などを調べ、要求されたサービス品質での通信が可能か否かを判断する制御機能。
コネクション受付制御はCACとも呼ばれていて、Connection Admission Controlの略。

☆優先制御=優先トラヒックの通信を確保する
セル損失優先表示:CLP0=普通、CLP1=破棄されやすい・・・で、優先制御をする。

☆ルーチング制御=別ルートへトラヒックを迂回させる

まとめると。。。
ふくそう時は、エンドユーザにふくそうを通知してコネクション制御で新しい受付を中止して、優先制御で優先トラヒックの通信を確保して、現在使用中のコネクションを別ルートへ迂回させるルーチング制御を行う

さて、いかがでしたでしょうか?

特筆すべき点はあまり無いような気がしますが、フレームリレー網のところに記述されているBECNは「ベックン」と読んで、Backward Explicit Congestion Notificationの略でして、日本語では逆方向明示的輻輳通知だそうです。
(順方向明示的輻輳通知はFECN)

それぞれ「B」がBackのBで、「F」がFowardのFなんですけど残りのECNの部分が明示的輻輳通知をさして、BECNないしFECNのセルを受信すると仮想チャネルに対して転送速度を減少させ輻輳を回避する働きをし、BECNは着信側から発信側に対して(逆方向)輻輳を通知するのに対して、FECNは発信側から着信側に対して(順方向)輻輳を通知します。

ちょっとややこしいかもしれないけど、信号の流れを想像したらどちらが順方向で、どちらが逆方向なのかがイメージできるんじゃないでしょうかね?

このBECNとかFECNはフレームリレー網だけじゃなくてATM網に関する問題でも時折出題されるので伝送交換設備及び設備管理の勉強のためにも頭の片隅に置いておいてくださいね。

それでは、今日はこの辺で。


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コメント

    • 匿名
    • 2014年 7月 29日

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