
暗記するポイントは予め絞って覚えておきたいNo.7信号方式の信号網管理の問題
今日の問題はNo.7信号方式関連の問題から「No.7信号方式の信号網管理」について記述された過去問を見ていきましょう。
まず、最初にNo.7信号方式っていうのは、共通線信号方式の一つなんだけど、そもそも共通線信号方式って言うのはISDNのように音声の伝送チャネルとは別に制御信号を伝送する方式のことで、音声信号をやり取りしている回線とは別個に発呼・呼び出し・応答・切断などのような制御系の信号をやり取りする回線を持っているって事です。
で、
その共通線信号方式の一種であるNo.7信号方式はITU-TがQ.700シリーズとして勧告した共通線信号方式で、その共通線信号の伝送速度は64kbit/secのワールドワイドに利用されている公衆交換電話網のシグナリング・プロトコルらしいんだけど、「伝送交換」を生業にしている人には「ナンバーセブン!!」って言えば伝わると思うよ。
さて、前置きはともかく問題を見ていきましょう。
今日の問題はコチラ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
信号網が故障、ふくそうの際に、早急に信号トラヒックの疎通を確保する必要があり、このために必要な各種手順がレベル1に規定されている。 | この文章は間違ってるね
●信号網が故障、ふくそうの際に、早急に信号トラヒックのそ通を確保する必要があり、このために必要な各種手順がレベル3に規定されている。 ※ふくそう時のそ通確保はレベル1じゃなくてレベル3 |
信号ルート故障の通知には、ルート故障を検出した信号中継局からTFP(転送禁止信号)を周辺の信号局に送出し、故障の回復時には、TFA(転送許可信号)を送出する。 | この文章は正しいよ
※故障を検出したら「TFP(転送禁止信号)」で、回復したら「TFA(転送許可信号)」です。 |
信号ルートのふくそう時、ふくそうを検出した信号中継局は、周辺の信号局に信号ルートセット試験信号を送出し、ふくそうの通知を行う。 | この記述も誤りですよ
●信号ルートのふくそう時、ふくそうを検出した信号中継局は、周辺の信号局に転送統制信号を送出し、輻輳の通知を行う。 ※周辺の信号局に「信号ルートセット試験信号」じゃなくて「転送統制信号」を送出する。 |
二つの信号局間に設定された信号リンクが故障した場合、使用不可能となった信号リンクに関するトラヒックを別のリンクに移す必要があるが、このとき故障リンクとは別の信号リンクで、COO(切替信号)と、切替信号に対する応答を示すCBA(切戻し確認信号)とがやり取りされる。 | この文章も誤り!!
●2つの信号局間に設定された信号リンクが故障した場合、使用不可能となった信号リンクに関するトラヒックを別の信号リンクに移す必要がある。 ※コレって紛らわしくて分かりにくい。。。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
若干意地悪な問題なような気がしますが、このあたりのシグナリングプロトコルの動作シーケンスに関わる問題なんかは殆ど丸暗記になってしまうと思うんだけど、共通線信号方式などのような過去の技術に関しては新しい問題はあまり出題されていし、新しい技術が開発されて問題にされることも穂丼度ないのですから、しっかりと過去問を通して覚えておくしかないですね。
シーケンスを丸暗記は辛いかもしれませんが、過去に出題されたことの無いものがワザワザ問題にされる確立は低いので、あくまでも過去に出題された範囲で暗記していくほうがいいでしょうね。
(プロトコルの規定を全て丸暗記なんて・・・ね?)
それでは今日はこの辺で。
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