電気通信主任技術者とは一体何なのか?もう一度考えてみることにした

電気通信主任技術者とは一体何なのか?もう一度考えてみることにした

今ご覧いただいている「電気通信主任技術者のススメ」というブログも、開設から随分経過したものです。
(相変わらず更新頻度は低いですが…)

もともとブログを開設するに至ったのは、私自身が電気通信主任技術者の受験することを覚悟してから様々な参考書を購入したものの、役に立つような書籍は皆無に等しくて「過去問を見る」→「ネットで情報収集する」→「過去問を見る」→「ネットで情報を」を繰り返していたのですが、やはりその中でも特段参考になったサイトが幾つかありまして、勉強をしているうちに「あぁ・・・私もこんな人の役に立つサイトを作りたいな」と思ったのが発端でした。

正直なところ、このブログが少しでも人様のお役にたてる情報を提供できるようになったのかは解りませんが、今日は初心に帰って電気通信主任技術者とは一体何なのかを考え直してみたいと思います。
(色んな意味で)

電気通信主任技術者の存在理由

そもそも、この世の中に「電気通信主任技術者」という存在が必要な理由は何でしょうか?

法律的には「電気通信事業法」の中で下記のように記されています。

(電気通信主任技術者)
第四十五条  電気通信事業者は、事業用電気通信設備の工事、維持及び運用に関する事項を監督させるため、総務省令で定めるところにより、電気通信主任技術者資格者証の交付を受けている者のうちから、電気通信主任技術者を選任しなければならない。ただし、その事業用電気通信設備が小規模である場合その他の総務省令で定める場合は、この限りでない。

味気ない文章なので解りずらいですね・・・

要は、事業用電気通信設備の工事・維持・運用の監督をするのが「電気通信主任技術者」の仕事だということです。

また同じく、その義務について下記のようにも記されています。

(電気通信主任技術者の義務)
第四十九条  電気通信主任技術者は、事業用電気通信設備の工事、維持及び運用に関する事項の監督の職務を誠実に行わなければならない。

なるほど、つまり一定規模の電気通信サービスを提供する企業に必要な資格(存在)であるということですね。

どのような人が受験するのか?

通信に関する工事をする人にも、運営維持を生業としている人にも電気通信主任技術者の資格は必要ありません・・・

前項と重複しますけど、事業用電気通信設備の工事・維持・運用の監督をするのです。「監督」です。

しかも、電気通信主任技術者規則の中では「事業用電気通信設備を直接に管理する事業場ごとに・・・」とされているので、従業員・作業員の全員が持っている必要はないのです。

それでも毎年多くの方が受験されているのは、ご自身のスキルアップや自己啓発または技術力と知識の評価をアピールするためであることが多いです。

電気通信主任技術者の試験は電気通信系の資格の中でも難易度は高めですし、非常に幅広い知識を必要とされる資格です。

職務に従事するうえで必ず必要となる資格ではありませんが、資格取得によって自分の技術や知識、またはそのための努力をアピールするには効果のある資格だと思いますね。

どのくらいの難易度なの?

これはとても表現しにくい問題です・・・

私個人的な見解では、電気通信主任技術者という資格を取得するための「難易度」はそれほど高くないと感じています。

ただし、試験自体の「難易度」は比較的高いと思っています。

・・・解りにくいですか?

問題として出題される計算や、必要とされる知識としての「難易度」はそれほど高くありませんが、資格者証を取得するのは案外面倒だということです。
試験や受験に関する情報が極端に少なく、試験範囲が広大なので初学だと何処から手を付ければいいのか解らなくなるでしょうし、「電気通信システム」「専門的能力」「伝送交換設備及び設備管理」「法規」の4科目をクリアするのは結構苦労させられます。

でも、科目合格制度もあるので一つずつクリアしていけば「難易度」という面ではそれほど困難なものではないでしょう。

簡単に言うと「難しい」ではなく「大変だ」ということで、1発合格は更に大変だけど複数回受験するのであればそれほど難しい試験ではないということです。

資格持ってると得するの?

もともと私が電気通信主任技術者の受験を覚悟した発端は工事担任者資格を持っていると「電気通信システム」の科目が免除になると聞いたからです。

4科目中の1科目が免除になるなら楽勝だろう・・・ってね。

さて、そんなワケで電気通信主任技術者の資格を持っていると無線系資格の「第一級陸上無線技術士」の無線工学の基礎と無線工学Aが科目免除になったり弁理士の理工Vが免除されたりするので、また一つステップアップできるってことですね。

あと、この資格を持っていると工事担任者試験の「基礎」と「法規」が免除になりますね。

雑感ですが・・・

情報通信系の資格は様々ありますけど、電気通信主任技術者の試験はハードウェア・インフラ寄りの知識を必要とされます。

他の情報通信系資格というと大抵がアプリケーション寄りだったり、ネットワーク寄りだったりするワケですが、「情報通信」を生業とするのであればインフラの知識は必須だと思いますし幅広い知識を身に付けたいのであれば、ちょうど良い勉強になる資格だと思いますよ。

もうすでに何らかの職種に従事されているのであれば、この資格は「要」「不要」の2択の選択肢しかありませんけど、未来のある学生さん達であれば今現在の世間で利用されているネットワーク技術はどんな仕組みなのか、「無線」「電力」「伝送」はどういったものなのかを知っておくと、どの道に進んでも大きな力になってくれます。

もしも情報通信に興味があればチャレンジしてみる価値は高いですよ。

最後に抱負など

さて最後になりますが、このブログは今後もノンビリと運営していきます。

新しい知識や最新の技術がガンガン紹介されるような類のコンテンツではありませんが、皆さんが何かの調べものをしているときに「ふっ」と立ち寄っていただけるとウレシイです。

この記事の冒頭でも書いていますけど、もともと当ブログは「あぁ・・・私もこんな人の役に立つサイトを作りたいな」という気持ちから開設したものです。

電気通信主任技術者の勉強をしていると大半の人が見るサイトがいくつかあると思うんですけど、私のサイトもその高みにまで行きたいな・・・と思っております。

案外試験には関係のない事や、役に立たないことも(この記事みたいに)書きますけど、そこは皆様広い心でご容赦下さいませ。



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