
イメージが大事!即時式完全線郡におけるアーランの損失式の前提条件の問題
今日の問題はトラヒック関連の問題から「即時式完全線郡におけるアーランの損失式の前提条件」についての出題です。
即時式完全線郡において呼の生起、入・出回線数、保留分布などの条件について正誤を判断する問題ですね。
トラヒック関連の問題を紹介するたびに書いているような気がしますけど、このあたりの出題傾向って工事担任者のアナログでやっている分野ですから、トラヒック関連の問題が苦手であれば、いきなり電気通信主任技術者の問題集や参考書に噛り付くんじゃなくて工担の問題に手を出してみるのも良いですよ。
ただし、工事担任者で出題されるトラヒックの問題と電気通信主任技術者で出題されるトラヒックの問題とでは出題傾向が随分と異なっているので、サラっと流す程度にしておいた方が良いと思いますけどね。
さて、それでは早速今日の問題を見てみましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
呼の生起は、ランダムである。 | この文章は正しいです
※その通り、ランダムです。 |
入回線数及び出回線数は、有限である。 | この文章は誤りです。
※・・・入り回線数「無限」、出回線数「有限」です。 ※なんとなく「着信は料金がかからないけど、発信は料金がかかるから」って感じがする。 |
呼の保留時間の分布は、指数分布に従う。 | この文章は正しいですよ
※その通り、呼の保留時間の分布は指数分布です。 |
出回線ふさがりに会い、損失となった呼は、消滅する。 | この文章は正しいです。
※その通り、損失したら消滅します。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
問題自体には特記するようなこともないシンプルでありふれた出題でしたけど、交換の分野に不慣れな方には「は?」なんてこともあるかもしれません。
特に「損失となった呼は、消滅する」なんて言われたって「電話がつながらなくてもいいのかよ?」なんて思いませんか?
でも、実際に交換の世界で「繋がらない」といった状態は回線数や端末数やトラヒック密度によっては十分あり得ることだし、今回の問題である即時式完全線郡であれば入り回線数「無限」、出回線数「有限」なんですから出回線数以上に着信があれば呼はロストしますよ。
オフィスで多数回線を保有し多数端末の接続されている交換機がある環境にいらっしゃる方ならイメージしやすいと思うんだけど、家の電話くらいしか見たことが無いと仰る学生さん達などはイメージしにくいかもしれませんね。
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