
OSI参照モデルじゃないけど「レイヤ3」の問題
今日の問題はパケット交換関連から「レイヤ3」についての出題です。
CRパケットやフロー制御、ウインドウサイズなどについて記述された文章を読んで正誤を判断するタイプの問題になっていますね。
今日の問題の中でバーチャルコールという単語が出てきますけど、関連情報がITProに掲載されていたので、下記に引用させていただきました。
当初は,送信元とあて先の間の経路をパケットごとに動的に選ぶ「データグラム方式」と,電話のように通信が始まってから終了するまで通信経路が固定的に決まる「バーチャル・コール(仮想呼)方式」が勧告された。現在では後者だけが残っている。
言われてみればそのままなんだけど、バーチャルコールは「仮想呼」っていうのね・・・
さて、それはともかく今日の問題を見てみましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
発呼要求(CR)パケットは、論理チャネルグループ番号(LCGN)と論理チャネル番号(LCN)で経路選択して転送され、着側交換機からCRパケットで端末に送出される。 | この文章は誤りです
※多分「発呼要求パケット」は、発信端末から発信側交換機に送出されるパケットで、着信側交換機から着信端末へのパケットはCNパケットだと思う。 ☆CNパケット=着呼パケット |
フロー制御方式には、受信側のバッファの大きさに応じて連続して受信できるパケット数を制御するウィンドウ制御法と、端末や網の持っているバッファの大きさにより送受信するパケットの量を制御するバッファ制御法がある。 | この文章は正しいね
※そのまんまでしょ・・・ |
バーチャルコールの場合のウィンドウサイズは、呼設定のときにコールユーザデータフィールドを用いて、送受信相互間で指定しあって決定する。 | この文章は間違ってるね
※コールユーザフィールドじゃなくて、フロー制御パラメータネゴシエーションか? ☆パケット交換方式のウインドウ制御の場合、送信側と受信側とであらかじめ利用可能なバッファの大きさを合意しておく必要がある。ITU-T勧告X.25のVCでは、呼設定の最バッファの大きさをフロー制御パラメータネゴシエーションを用いて決める。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
1つ目の文章にCRとかCNとかってたんごがでてきますが、これはCRはCall Requestのことで端末(DTE)から網(DCE)に対して送出される発呼要求で、CNの方はincoming callで網(DCE)から端末(DTE)に送られる着呼パケットです。
着信に関して書くのであれば網から端末へ着呼パケットであるCNが送出され、端末側からCA(Call Accept)が送出される・・・ですね。
CAは着呼受付パケットの事です。
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