
共通線信号方式:No.7信号方式の信号ユニットの問題だったり?
本日ご紹介する問題はNo.7関連の問題から「No.7信号方式の信号ユニット」についての記述の中から正誤を判断するタイプの問題になっています。
No.7信号方式は通話路とは別に独立した制御系信号回線を設けて通信する方式なんだけど、この制御系信号回線は複数通話回線で共通して使うので「共通線信号方式」というんですよ。
今となってはあまりNo.7に実際に触れる機会はあまりないんだけど、No.6などと比較すると高速な伝送が可能でデジタル化にも対応した方式として注目を集めたこともあるんだよね。
(そんなに注目されてない?)
さて、余談はさておき本日の問題を見ていきましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
ルーチングラベルは、発信号局番号(OPC)、着信号局番号(DPC)及び信号リンク選択番号(SLS)で構成される。 | この文章は正しいよ
☆ルーチングラベル=発着信号局を示すために信号メッセージに含まれるフィールドのこと。 |
A面、B面構成を採用するネットワーク構成では、着信号局番号(DPC)及び信号リンク選択番号(SLS)を用いて信号リンクを指定する。 | ※冗長化されてたら、あて先番号とリンク選択番号で信号リンクを指定するってことか? |
優先度表示(PRI)は、信号の優先度を表示するもので、アドレスメッセージに対して最も高い優先度を与える。 | この文章は誤ってますなぁ
☆優先度表示(PRI:PRiority Indicator)・・・有意信号ユニット(MSU)においてのみ使用される。PRIは2ビットで表現され、優先度の高い方から、11、10、01、00となる。 ※・・・最も高い優先度を与えるためのものじゃないよな? |
ISUPの信号であることを識別する符号は、サービス情報オクテット(SIO)のサービス表示(SI)で示される。 | この文章は正しいよ
☆ISUPであることを、「サービス情報オクテット」で示す。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
この記事の冒頭で「通話路とは別に独立した制御系信号回線を設けて通信する方式」って書きましたけど、何となくISDNを思い出しませんか?
確かにISDNでも制御系CHを持ってるんだけど、勉強するうえではISDNとNo.7を混同しないように注意しないといけませんね。
(共通する部分も多いですが…)
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