
GFCって何だよ…って方のためのATMセルの構成の問題
今日の問題はATM関連の問題から「ATMセルの構成」について記述された文章の正誤を判断するタイプの問題になっています。
3つの文章から正誤を判断しなければならないんですけど、多分ほとんどの方は1つ目の文章と2つ目の文章について比較的容易く判断できると思うんですけど、もしかすると3つ目の文章だけ「え?」ってなるかもしれませんね。
1つ目の文章はATMセルのバイト数についての記述で、2つ目の文章はVPIのビット長はUNIとNNIのどちらが長いのかについての記述です。
で、問題の3つ目の文章はヘッダ部のフロー制御についての記述になっています。
さて、それでは早速今日の問題を見ていきましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
ATMセルは5バイトのヘッダと48バイトの情報領域からなる。 | この文章は正しいよ
※当然ですよね・・・ |
ATMセルヘッダ部のルーチング領域にあるバーチャルパス識別子(VPI)のビット長はUNIよりNNIの方が長い。 | この文章は正しいよ
※NNIのセルフォーマットでは、先頭のGFCフィールドがなく、これをVPIフィールドとして使用するため、VPIが16ビット長になる。 |
ATMセルヘッダ部にある一般的フロー制御(GFC)は、セルヘッダに発生するビット誤りを検出、訂正するための領域である。 | この文章は誤りですね
※GFCは誤り検出・訂正じゃなくて、「フロー制御」でしょ。 ※GFCには「非制御モード」と「制御モード」の二つがある。ATM網もふくそうがない時を非制御モードと呼び,GFCはすべて「0」に設定され,エンド端末はすべてのセルをATMに送出できる。一方,網がふくそう状態になるとGFCがゼロ以外に設定され制御モードになる。この時,エンド端末は優先度が低いトラフィックをネットワークに送り込まないように制御する。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
「GFCって何だよ…」ってなる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ちなみにGFCはGeneric Flow Controlの略で、直訳すると「汎用フロー制御」となりますね。
(つまり一般的フロー制御)
確かにGFCはATMセルヘッダ部でフロー制御をしていることは間違いないんだけど、ビット誤り検出や訂正ではありませんよね。
セルヘッダ部のビット誤り検出と訂正は、HECフィールドとかですね。
HECフィールドはセルヘッダに発生するビット誤りを検出、訂正するための領域で、HECフィールドを除いたATMセルヘッダ部分にCRC符号を用いてヘッダ誤り制御を行います。
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