
何を言っているのか解りにくい「ふくそう等」の問題
今日の問題はトラヒック関連から「ふくそう等」についての出題です。
輻輳の関して記述された文章の正誤を判断するタイプの問題ですね。
今日の問題では3つの文章があるんですけど、1つ目の文章と3つ目の文章はトラヒックの勉強を軽くやっていればクリアできる文章だと思うんだけど、2つ目の文章が意味が分かりにくいです。
ココは素直な気持ちで問題を読んで正誤を判断してみてください。
電気通信主任技術者の問題は意地悪で回りくどい文章が多いんですけど、たまに今回の1つ目と3つ目の文章のようにストレートな記述も混じっているので、あまり疑心暗鬼になり過ぎて深読みしすぎないようにしましょう。
さて、それでは今日の問題を見てみましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
加えられた呼が直ちに出線に接続することができない状態(例えば、出線全ふさがりの状態)は、ふくそうといわれる。 | 当たり前だね
※あたりまえだね |
即時式では、加えられた呼量と運ばれた呼量に関係があり、等しい場合には、ふくそうは起らないが、差が大きいほどふくそうの度合いが低い。 | この文章は誤りです
※なんだか変だよな・・・ |
加えられた呼量と出線数が一定であるとき、出線ふさがりに出会う割合は、即時式よりも待時式の方が大きい。 | この文章は正しいです
※即時式は、拒絶されたらもう接続されないのに、待時式は繋がるまで待ってるから、出線ふさがりは、待時式の方が大きいでしょう |
さて、いかがでしたでしょうか?
私の日本語読解力が乏しいせいなのか、2つ目の文章の意味が分かりづらいです・・・
2つ目の文章の「即時式では、加えられた呼量と運ばれた呼量に関係があり、等しい場合には、ふくそうは起らないが、差が大きいほどふくそうの度合いが低い。」の何処が間違っているのか少しずつ考えてみます。
まず「即時式では、加えられた呼量と運ばれた呼量に関係があり、」の部分までは正しいことが書かれていて、確かに加えられた呼量と運ばれた呼量は輻輳に大きく関与します。
次に「等しい場合には、ふくそうは起らないが」とされていますけど、ココも正しいことが書かれていて、例えば100回線収容する交換機に100のCallがあってもは起きませんよね?だって、呼量に相当する「運ばれた呼量」があるということは呼を運ぶ能力があるということですからね。
最後に「差が大きいほどふくそうの度合いが低い。」ですが、【加えられた】と【運ばれた】が等しい場合には輻輳は当然生じませんが、【加えられた】が大きすぎる場合は100Callの呼があったとして、50Call程度しか運ばれなければそれは正に輻輳状態です。
また、その逆に【運ばれた】が大きすぎる場合というのは100Callの呼があったとして150Call運ぶなんてことはありません、運ばれた呼量が加えられた呼量を上回ることはあり得ませんからね。
・・・なんだか回りくどい書き方をしましたけど、要するに加えられた呼量が大きい場合輻輳が起こる度合いが高いと言えますので、2つ目の文章は誤りだと言えます。
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