
TEI管理手順についての正誤を判断する問題だ
今日の問題はISDN関連の問題から「TEI管理手順」についての記述の正誤を判断して回答するタイプの問題です。
電気通信主任技術者の問題は4つの文章から正誤を判断するものが多い中で、3つの文章になるだけで随分楽になった気がします。
さて、今日の本題ですが「TEI管理手順」ということで、そもそもTEIってなんなの?と仰る方もいらっしゃる方もいるかもしれませんので簡単に説明しますね。
TEIは日本語に直すと「端末終端点識別子」ということで、Terminal Endpoint Identifierの頭文字をとったものです。
Terminal Endpoint Identifierをそのまま直訳しても「端末終端点識別子」ですね。
このTEIがどんな仕事をしているのかといいますと、一言で言えばレイヤ2において複数の端末を識別するものです。
どうしてもISDNとかLAPDとかの勉強をしていると付いて回るものですので、しっかりと覚えておきましょう。
TEIの働きや識別子の値の範囲などを勉強しておくと役に立つと思いますよ。
さて、それでは早速今日の問題を見ていきましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
TEIの割り当ては、網と端末間で行う自動割当と、端末側で行う手動設定があるが、同一バス上で同じTEIが割り当てられる場合があり、その場合は、手動設定が優先され、自動割当は変更される。 | この文章は誤りです
※手動割り当てはTEI0~TEI63だし、自動割当はTEI64~126なんだから、同じTEIが割り当てられることはないんじゃない? |
端末は、網に通知することなくソケットから移動することができるため、TEIが開放されずに無効に保留されることがある。そのため、網は、定期的にTEIの使用状況を調べ、空き状態に復帰することができる。 | この文章は正しいよ
☆網は、定期的にTEIの使用状況を調べ、空き状態に復帰する |
端末が、TEIの二重割り当てを発見したときは、端末側から希望するTEI値を指定して、TEIの割り当て要求を行う。 | この文章は誤りのようです
※端末側で発見した重複は、網側では処理できないでしょ? |
さて、いかがでしたでしょうか?
1つ目の文章にも少し書いていますけど、識別子の値は0~127までの128の値が割り当てられて、0~63まではユーザ指定64~126までは自動割り当てとなっています。
あと、最後の127ですけど127は放送型のデータリンクで使用されています。
「放送型」って言ってもピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、要するにブロードキャストみたいなものだと思ってください。
あなたにオススメのコンテンツ!
FaceBookでチェック!
「電気通信主任技術者のススメ」は少しでも学習のお役に立ちましたか?
もしよろしければ、ぜひ「いいね!」していってください。
また何か新しい発見をお届けできるかもしれません。
この記事へのコメントはありません。