
実は今でも時々お目見えする「パケット交換機の信号方式(X.25)」の問題
今日ご紹介する問題はパケット交換関連から「パケット交換機の信号方式(X.25)」についての出題です。
X.25という信号方式はパケットを運ぶための規格で、いわゆる公衆パケット網において終端装置であるDCEとユーザ側の端末であるDTEを接続する方式を規格しています。
ちなみにX.25はITU-Tによって勧告されたプロトコルなんだけど、実際にX.25勧告が承認された時代はITU-TってCCITTって名前だったそうです。
さて、それでは早速今日の問題を見てみましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
自局のふくそうを検出したときは、他局に対してふくそう通知パケット(CONG)を送出し、ルーチングテーブルにふくそう中であることを表示する。 | この文章は誤りです。
※RR受信可とRNR受信不可でフロー制御してるんだろ? |
局間信号の転送方式には、平衡型リンクアクセス手順がもちいられる。 | この文章は正しいよ
☆X.25のデータリンク層(X.25リンクレベル)は、HDLC-BA(平衡型非同期平衡モードクラス)を基本とし、DTE‐DCEインターフェイス上の伝送制御手順を規定しており、この手順をLAPB(平衡型リンクアクセス手順)と呼ぶ。 ※・・・X.25の局間転送はLAPB(平衡型リンクアクセス) |
信号リンクとデータリンクは分離せず、パケット多重により同一回線を共有する。 | この文章は正しいよ
※ま、そりゃそうでしょ。。。 |
発呼要求パケット及び復旧要求パケットは、発呼端末と交換機との間で、呼の設定及び開放時に使用される。 | ※X.25では通信を確立するため、発呼要求パケットなどを送出してコネクションを確立する。 ※↑↑↑ってことは、X.25はコネクション型ってことね。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
1つ目の文章について、右側の解説部分ではなんだか適当なことを書いていますけど、CONGは輻輳通知パケットのことです。
あと、RNRは受信不可パケットです。
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