
法規:アナログ電話端末の直流回路を開いているときのインピーダンス・・・
今日の電気通信主任技術者の法規のネタは「アナログ電話端末の直流回路を開いているときのインピーダンス」についてです。
端末設備等規則を見ると、直流回路を開いているときのアナログ電話端末の直流回路の電気的条件として下記のようなものがあります。
呼出信号受信時における直流回路の静電容量は、3マイクロフアラド以下であり、インピーダンスは、75ボルト、16ヘルツの交流に対して2キロオーム以上であること。
これは工事担任者の法規科目でも、電気通信主任技術者での法規科目でも頻出の記述なんだけど、やっぱり数字がいっぱい出てくるから問題として利用しやすいのでしょうかね?
さて
これを一つ一つ噛み砕いていきますと、まず「直流回路を開いているとき」は一般的な電話機に置き換えると受話器を置いている状態のことです。
電話機ってヤツは通話中の状態の時に回路が閉じて(接続)通話が終了して受話器を置いている状態だと回路が開く(解放)ですからね。
次に、「呼出信号受信時における直流回路の静電容量」となっていますがこれも受話器を置いている状態での電話機等の直流回路は当然開いた状態つまり解放状態なんだけど、その状態での静電容量を定めているんですね。
・・・で、その定められた数値が「3マイクロファラド」ってわけです。
余談だけど、静電容量ってのはコンデンサとか絶縁体とかにどれだけ電荷が蓄えられているかの数値で、今回であれば解放状態の回路に蓄えられる電荷を指します。
その単位としてマイクロファラド【μF】が使われるんだけど、このμFは1ファラドを基準にすると100万分の1の量になります。
あとは「インピーダンスは・・・」の部分ですが、インピーダンスってのは交流回路における電圧と電流の比で、少し「抵抗」に似ています。
で、75V16Hzは局舎からの電話呼び出し信号の規格値ですから、一般的に電話機がリーンリーンと呼び出しされているときには電話機に75V16Hzの交流が加わってるんですね。(古い?)
その呼び出し信号の規格値の交流に対しての抵抗は2キロオーム以上にしなさいって定められているんですね。
ここで、インピーダンスのことを私は「抵抗」と言っていますけど厳密には抵抗とインピーダンスは異なるので、あくまでも「抵抗みたいなもの」とイメージしてこの記事を読んでくださいね。
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