
ATMの色んなバッファの問題
今日はATM関連の問題のご紹介をしますね。
ATMではトラヒックが過剰に高まったときなどに通信の品質を保つためにバッファを持つんだけど、その方式によっていくつかの「XXバッファ型」という名前で呼ばれます。
例えば「共通バッファ方スイッチ」とかね。
さて、そんなバッファについての文章を読んで正誤を判断するタイプの問題になっていますので、サラっと御覧ください。
それでは、今日の問題です。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
入力バッファ型の特徴としては、セル競合制御部の動作周波数によりスループットが制限されることが挙げられる。 | この文章は正しいよ
☆入力バッファ型=入力バッファを読み出す時点で、同一宛先及びリンクの競合が生じないように読み出し順序を事前に制御する ※入力バッファを読み出す時点で、読み出し順序を制御してる |
出力バッファ型の特徴としては、スイッチ規模に比例して、バスの高速化が必要となることが挙げられる。 | この文章は正しいです
☆出力バッファ型は、スイッチ規模に比例してバスの高速化が必要。 ※しかし「スイッチ規模に反比例して、バスの高速化が不要」って問題もあったので注意! |
クロスポイント・バッファ型の特徴としては、動作速度に制限が生じにくく、メモリ個数がスイッチ規模に依存しないことが挙げられる。 | この文章は誤りです
※動作速度に制限は生じにくいけど、バッファ数がスイッチ規模の2乗で増大する。 |
共通バッファ型の特徴としては、大規模なバッファメモリへのアクセスの増大がスループット上のネックになることが挙げられる。 | この文章は正しいです
☆共通バッファ型=セルを共通化されたバッファに記憶させて、そのバッファへの読み出し順序を制御することによりルーチングを実現する 共通メモリ型はセルスイッチング処理を行うので交換機内部の衝突がない。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
電気通信主任技術者の問題の中で出題されるATMの問題としては、このバッファに関する出題も案外多いので下記にポイントだけ列挙しておきます。
- 入力バッファ型=入力バッファを読み出す時点で、同一宛先及びリンクの競合が生じないように読み出し順序を事前に制御する
- 出力バッファ型=スイッチ規模に比例してバスの高速化が必要、逆の言い方をすると「スイッチ規模に反比例して、バスの高速化が不要」
- クロスポイント・バッファ型=動作速度に制限は生じにくいけど、バッファ数がスイッチ規模の2乗で増大する。メモリの個数がずいぶん多くなるのでコストがかかるし、規模の拡大時にはメモリがネックになってしまう
- 共通バッファ型=セルを共通化されたバッファに記憶させて、そのバッファへの読み出し順序を制御することによりルーチングを実現する
右側の文章をそのまま列挙しただけですけどね・・・
どれも似たような言葉なので、混同して覚えないように気をつけましょうね。
それでは、今日はこの辺で。
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