
ATMはどうだったの?
今日はATMの問題ですね。
何度か同じことを書いたような気がしますけど、現金自動預け払い機(Automated Teller Machine)ではなくて、非同期転送モード(Asynchronous Transfer Mode)の方です。
いわゆるデータリンクプロトコルの一種ですよね。
ATMはセルって単位(53Byte固定長)で通信するプロトコルです。
それなりに高速で通信できて、幅広いサービス提供が出来るんだけど、あまりに複雑なので流行らなかったんですよね。
その「あまりに複雑」なお陰で試験に出題される問題も難しかったりします。
そんなATMについての問題を見てみましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
相手選択接続(SVC)方式において、新たに通信を開始しようとする際に、新たなコネクションのトラヒックを加算した場合の通話品質を推定し、通信品質が要求条件を満足できない場合に、受付を拒否するなどの対応を行うことは、コネクション受付制御(CAC)といわれる。 | この文章は正しいです
☆コネクション受付制御=ユーザからの接続要求に対し、ネットワーク側のトラヒック状態などを調べ、要求されたサービス品質での通信が可能か否かを判断する制御機能 |
使用量パラメータ制御(UPC)では、実際のユーザの通信中のトラヒックをモニタし、呼設定時に取り決めたトラヒック量をオーバーしたセルに対しては、破棄、ヘッダにマークを付ける、規定値に合うようにセルを遅延させるなどの対応を行う。 | この文章は正しいですよ
☆使用量パラメータ制御=ATM端末から送出されるトラヒックが、ユーザの申告値を超えていないかどうかをATM網の入口で監視する機能 申告値より多いセルを流した場合には、セル廃棄(断らずにセルを捨ててしまう)・バイオレーションタグをマーキング(CLPに1を入れて返送することで送信端末にデータ転送流量を減らすことを要求)・スムージング(バッファメモリーに蓄えて再送する)等がある |
ATMネットワークでは、バッファあふれによるセル損失が発生する場合がある。 その際、通信上重要な優先セルとそうでない非優先セルを区別して扱う機能は、優先制御といわれる。 |
この文章はただしいです
※そのまんまでしょ・・・ |
さて、いかがでしたでしょうか?
今日の問題はATMの機能について正誤を判断する問題でした。
ところで、冒頭で「流行らなかった」って書いてしまいましたけど、現実的にはどうなんでしょうね?
「流行らなかった」というのは私個人的な意見であって、実は私の知らないところで幅広く利用されているとか・・・
私は交換の世界で飯を食ってる人間なんですけど、ATMを利用した機器に遭遇した事って数えるほどしかなかったんですよね。
会社の先輩に聞くと「昔はATMの機器は結構あったよ」って言ってたので、そんな書き方になったんだけど・・・
皆さんどうですか?
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