
BORSCHTって知ってる?電話用デジタル交換機の加入者回路固有に必要とされる機能の問題
今日は交換関連のBORSCHT系の問題ですね。
BORSCHTは交換機が持ち合わせている加入者回路に必要な機能をまとめたもので、「ぼるしゅと」とか「ぼるしゅっと」とかって読みます。
(「ぼるしっと」という方もいらっしゃいますね)
これも工事担任者のアナログ系受験経験者さんであれば必須の知識だったりするわけですけど、一般の方やSEの方だったりすると「BORSCHTって何?」となるかもしれませんね。
このBORSCHTは交換機の加入者に必要な機能である、「Battery feed 」「Over voltage protection」「Ringing」「Coder-decoder」「Hybrid」「Testing」のそれぞれの頭文字をとったものです。
それぞれの機能については後述しますね。
さて、それでは今日の問題を見てみましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
呼出信号送出機能が加入者回路に設けられている理由は、呼出信号のような大電力信号がデジタル通話路を通過できないためである。 | この文章は正しいよ
※RORSCHTのRのはなし。 |
監視機能が加入者回路に設けられている理由は、ダイヤルパルスや押し釦ダイヤル信号がデジタル通話路を通過できないためである。 | この文章は間違ってるね
※BORSCHTのSのはなし。 |
通話電流供給機能が加入者回路に設けられている理由は、通話電流の供給のほか、ダイヤルパルス受信時等に必要な直流電流を供給するためである。 | この文章は正しいよう
※BORSCHTのBのはなし。 |
加入者線試験機能が加入者回路に設けられている理由は、大電力信号がデジタル通話路を通過できないためである。 | これも正しい記述ですね
※BORSCHTのTのはなし。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
早速ですがBORSCHTのそれぞれの機能について列挙します。
- Battery feed/電流供給
- Over voltage protection/過電圧保護
- Ringing/呼出信号送出
- Supervision/ループ監視
- Coder/decoder/符号復号化
- Hybrid/2W‐4W変換
- Testing/加入者線試験引き込み
はい、というワケで「B」「O」「R」「S」「C」「H」「T」の頭文字をとってBORSCHTです。
正直なところ、交換系の構築を生業としている私でも日常の業務をこなすうえでBORSCHTなんて意識することは無いんだけど、交換の仕組みを理解しておココとは大事だと思うし、何しろ通信系の試験には出題されることが多いんだから覚えざるを得ないですよね。
まぁ、覚えやすい内容なんだからしっかりと頭に入れておきましょうね。
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