重要なことが結構含まれているNo.7信号方式の信号モードの問題

No.7信号方式には運用形態に合わせていくつかの信号モードというものがあります。

まぁ、「いくつか」って3つなんですけどね。

その3つの信号モードは下記になります。

  • 対応モード
  • 準対応モード
  • 非対応モード

今日ご紹介する問題は、そのモードについて記述された文章の正誤を判断する類の出題なんですけど、順対応モードと非対応モードについてのポイントが記述されているので、しっかりと目を通してください。

ちなみに、今回の問題では「対応モード」について書かれていませんので、少しだけ紹介しておきますと、今日の問題を読んだ後なら何となく想像がつくと思いますけど、対応モードってやつは信号局をタンデムせずに交換機と1対1で伝送するモードです。

ただ、1対1での通信であるが故に大規模な網には向いていませんけど、比較的小規模な網であればコスト面で有利であるともいえます。

さて、それでは今日の問題を早速見ていきましょう。

No.7信号方式の信号モード
問題文章 ワンポイント
準対応モードでは、二つの信号局に関連する信号メッセージが、二つの信号局を直接接続する信号リンクで運ばれる。 この文章は誤りです

●準対応モードは非対応モードの制限された形であり、2つの信号局に関連する信号メッセージが発信側と着信側局の他に1つ以上の信号局を経由して運ばれる。

非対応モードでは、二つの信号局に関連する信号メッセージが、発信側と着信側の信号局の他に、一つ以上の信号局をタンデム中継した信号リンクで運ばれる。 この文章は正しいですよ

※準対応と非対応は、一つ以上の信号局をタンデム中継した信号リンクで運ばれる。

従来の電話サービスにおける交換機間での通話回線の設定、開放などの処理に使用する回線対応信号に対して、網サービスの高度化ため、交換機と網サービス制御局間等で回線接続処理と直接関係しない処理を行うための信号は、回線非対応信号といわれる。 この文章も正しいです

☆交換機と網サービス制御局間等で回線接続処理と直接関係しない処理を行うための信号は、回線非対応信号といわれる

信号メッセージを中継する信号局は、STPといわれる。 この文章も正しいね

※STP=信号中継局

さて、いかがでしたでしょうか?

4つ目の文章ではSTPという言葉が出てきていますけど、これはSignaling Transfer Pointの頭文字をとったもので、問題文章にも書いていますけど「信号中継局」という意味です。

交換機と交換機の間のデータリンクを中継してくれているワケですね。

あと、3つ目の文章に「回線非対応信号」って出てきますけど、これはNo.7信号方式のキモになるワケですが、簡単にいうと音声通話用の回線とは別に経路情報や処理情報を取り扱う回線が別に存在する方式の事を言います。



あなたにオススメのコンテンツ!

FaceBookでチェック!

「電気通信主任技術者のススメ」は少しでも学習のお役に立ちましたか?
もしよろしければ、ぜひ「いいね!」していってください。
また何か新しい発見をお届けできるかもしれません。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

*