ランダム呼だけじゃなくて平滑呼にも注目!トラヒックの穴埋め問題

今日ご紹介する電気通信主任技術者の問題はトラヒック関連の穴埋め問題です。

下の文章の中で【 】となっている部分が実際の虫食い部分でしたが、すでに答えを書いてしまってるのであまり勉強にならないかもしれません。

ただ、今回の文章はトラヒックの勉強をするうちに必ず出てくる「ランダム呼」について大切なことも案外書いてあるのでキチンと目を通しておいてください。

それでは、早速今日の問題を見てみましょう。

トラヒック
問題文章
呼の現れ方に、ランダム呼、平滑呼などがあり、このうちランダム呼とは、次の三つの条件を満たすような生起の仕方をする呼である。

・ 【いつの時点でも】呼の生起する確率は同じである。
・ ある呼が生起する確率は、その前に何個の呼が生起したかにはまったく関係がない。
・ 十分短い時間を取れば、その間に【2個以上の呼が生起する確率】は無視できるほど小さい。

また、ランダム呼の場合、呼が生起する確率は、【ポアソン分布】となる。

平滑呼の生起条件は、入線数を有限とする点がランダム呼と異なるだけで性質は似ており、このため、平滑呼は【準ランダム呼】ともいわれる。

さて、いかがでしたでしょうか?

上の文章で「平滑呼」について準ランダム呼とも呼ばれるってことくらいしか書いてありませんけど、少し紹介しておきたいと思います。

平滑呼の特徴は下のようになります。

  • 入り回線は有限とする。
  • 空いている1つの入り回線から呼が生起する確率は、時間にも関係なく一定です。
  • 十分短い時間を取れば、その間に2個以上の呼が生起する確率は無視できるほど小さくきわめて少ない。
  • 空き回線の容量によって呼が生起する確率は変動します。

多分電気通信主任技術者の交換関連のトラヒックの項を見ても、あまり平滑呼について詳しく書かれていることもないと思うし、工事担任者のアナログ系の参考書にも多分書かれてないと思うんだけど、「出題されることはない!」なんて言いきれませんので、平滑呼の事も少し頭の片隅に置いて下さい。

出題頻度の高い「ランダム呼」と滅多に見ない「平滑呼」は似ているけど少し特徴が異なるので注意が必要です。

完全線群の損失式の問題ではアーランB式の問題が出題されることが殆どなんだけど、もしかしたらエングセット式が出題されたら生起呼の条件は平滑呼になりますからね・・・



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