
意外と過去に何度も出題されてる「電話用デジタル交換機の主記憶装置等」の問題
今日の問題は交換関連からの出題で、電話用デジタル交換機の主記憶装置等について正誤を判断する類のタイプです。
交換機の主記憶装置や共通メモリ・個別メモリについて3つの文章が記述されていますので、どの文章が正しいのかをこたえる問題ですね。
少し意地悪で難解な文章に感じるかもしれませんが、この手の問題は過去に何度か出題されている分野でもありますし、交換系の参考書などにも大げさにページを割いて掲載されていることも多い部分ですので、「なにそれ?」なんてことにならないようにしっかりチェックしてください。
特に1つ目の文章(右側)などは頻出の文章ですので、目を通しておいてくださいね。
さて、それでは早速今日の問題を見ていきましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
主記憶装置は、プログラムやデータ類を記憶して置く装置で、中央制御装置は、格納されているプログラムやデータ等を一度にすべてを取り出して、解読、実行することにより交換動作を行う。 | この文章は誤りです
☆中央制御装置は、記憶装置に格納されている交換機の制御手順が記述されたプログラムを読み出し、その命令を実行して制御します。 ☆中央制御装置は、平常、時間制限の緩やかなベースレベルの仕事をしていますが、一定周期ごとにそれを中断して緊急度の高いクロックレベルの仕事を介入させます。これをクロック割込みといいます。中央制御装置はクロックレベルの仕事が全て終わると、ベースレベルに移るようにして仕事を処理しています。ベースレベルの仕事が終了しないうちに、一定周期が経つと仕事の途中結果をまとめておいて中断し、クロックレベルの仕事を行った後、次の周期のベースレベルで中断した仕事を引き出して再開します。 ※・・・いっぺんに取り出して解読・実行してるってのは違うよな。 |
マルチプロセッサ方式の場合、アクセス競合をできるだけ減少させる等の理由により、一般的に、主記憶装置は、プロセッサ対応に1対1で接続される共通メモリとすべてのプロセッサからアクセス可能な個別メモリとに分けられる。 | この文章は誤りです。
☆個別メモリ…プロセッサ対応の処理プログラムや個別データを記憶 ※XXメモリって関係ないよな、「プロセッサ間通信制御装置」で能力の低下を軽減してるんだと思う。 |
マルチプロセッサ方式において、個別メモリは、プロセッサ対応の処理プログラムや個別データを記憶し、共通メモリは、呼状態情報や翻訳データ等を記憶する。 | この文章は正しいよ
☆個別メモリ…プロセッサ対応の処理プログラムや個別データを記憶 |
さて、いかがでしたでしょうか?
何だか少し難しいですね・・・
いっっぺんに目を通すのは多分面倒だと思いますので、重要な部分を下記にピックアップしますね。
(それでも少し長いですけど…)
- 中央制御装置は、記憶装置に格納されている交換機の制御手順が記述されたプログラムを読み出し、その命令を実行して制御します。
- 中央制御装置は、平常、時間制限の緩やかなベースレベルの仕事をしていますが、一定周期ごとにそれを中断して緊急度の高いクロックレベルの仕事を介入させます。これをクロック割込みといいます。中央制御装置はクロックレベルの仕事が全て終わると、ベースレベルに移るようにして仕事を処理しています。ベースレベルの仕事が終了しないうちに、一定周期が経つと仕事の途中結果をまとめておいて中断し、クロックレベルの仕事を行った後、次の周期のベースレベルで中断した仕事を引き出して再開します。
- 個別メモリ…プロセッサ対応の処理プログラムや個別データを記憶
- 共通メモリ…呼状態情報や翻訳データ等を記憶
このあたりの記述って電気通信主任技術者の交換の問題ではベースレベル制御とか交換機の実行制御の問題などで出題される部分ですから気を付けておきましょうね。
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