
若干諦め気味な回線交換呼と対応したユーザ・ユーザ信号手順
今日の問題はISDN関連の問題から「回線交換呼と対応したユーザ・ユーザ信号手順」に関して正誤を判断するタイプの問題です。
少し難しい問題ですけど、ISDNのユーザ・ユーザ信号手順の概要やサービス1・サービス2・サービス3について記述された文章が掲載されています。
電気通信主任技術者の試験に出題される問題は意地悪で解りにくい問題が結構多いんですけど、今回の問題も非常に解りにくくて真剣に考えると頭の中が混乱します・・・
ごく個人的な意見ですけど「ユーザ・ユーザ信号手順」なんてあまり使われることのない単語ですから、この分野の出題頻度が低いことを祈るばかりです。
数年分の交換に出題された問題を探してみましたけど、「ユーザ・ユーザ信号手順」はこの問題でしか出てきません。
さらっと見ていきましょう。
さて、それでは早速今日の問題を見ていきましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
ユーザ・ユーザ信号手順は、ユーザ相互間でメッセージを交換するための負荷サービス手順であり、回線交換呼及びパケット交換呼に対応した3種類のユーザ・ユーザ信号サービスを規定している。 | この文章は誤りです。
※「ユーザ相互間でメッセージを交換」じゃなくて、「ユーザ相互間での通信手段の情報を交換」じゃなかろうか? ※確かに3種類のサービスを提供しているけど、「回線交換呼及びパケット交換呼に対応」ではなくて、「回線交換呼のみに対応」か? |
サービス1は、呼設定、切断復旧フェーズで、呼制御メッセージにユーザ情報を含めて転送するサービスである。 | この文章は正しいよ
☆サービス1:呼設定及び切断復旧フェーズで、呼制御メッセージに含まれ交換されるユーザ・ユーザ信号 ByNTT東日本 ※サービス1は呼制御系で呼設定・切断復旧など |
サービス2は、呼設定メッセージ(SETUP)と応答確認メッセージ(CONNACK)の間で、ユーザ情報メッセージにユーザ情報を含めて転送するサービスである。 | この文章は誤りです。
☆サービス2:呼設定中に「呼出」メッセージと「応答」メッセージの間で「ユーザ情報」メッセージに含まれ交換されるユーザ・ユーザ信号 ByNTT東日本 ※サービス2は呼出-応答の間で交換されるユーザ・ユーザ信号 |
サービス3は、呼が切断中状態にあるとき、独立したユーザ情報メッセージにユーザ情報を含めて転送するサービスである。 | この文章は誤りです
☆サービス3:呼が「通信中」状態にあるときに、「ユーザ情報」メッセージに含まれ交換されるユーザ・ユーザ信号 ByNTT東日本 ※サービス3は通信中のユーザ情報に含まれて交換されるユーザユーザ信号。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
今日の問題で覚えておいた方がよさそうなポイントを下に列挙しておきます。
- サービス1:呼設定及び切断復旧フェーズで、呼制御メッセージに含まれ交換されるユーザ・ユーザ信号
- サービス2:呼設定中に「呼出」メッセージと「応答」メッセージの間で「ユーザ情報」メッセージに含まれ交換されるユーザ・ユーザ信号
- サービス3:呼が「通信中」状態にあるときに、「ユーザ情報」メッセージに含まれ交換されるユーザ・ユーザ信号
本当にISDN関連の問題って覚えることが多くてツライです。
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