
本当にそんな言葉あるの?って勘ぐってしまう起呼接続等の問題
電気通信主任技術者の問題を見ていると、時折「本当にそんな言葉あるの?」って感じることがあります。
あまりにもマニアックすぎる用語が出てきたり、全く聞いたことが無いような違和感のある単語を見ると「この言葉って出題者が勝手に作ったのか?」なんて思ってしまいます・・・
今回の問題でも少し聞きなれない言葉が出てくるんですけど、まぁとりあえず日本語なので漢字の意味を考えれば言葉の意味は解るんだけど、そんな用語って本当にあるのかなと疑ってしまいます。
例えば今回の問題であれば「起呼分析」とかでも同じようなことを思ってしまったんだけど、皆さんこんな言葉しっていました?
意味的には発呼に対しての要求解析ということなんでしょうけど、聞いたことありませんね。
まぁ愚痴はほどほどにしておいて、さっそく今日の問題を見ていきましょう。
問題は4つの文章について正誤を判断するタイプの問題になっています。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
加入者の発呼の検出は、時間スイッチの通話メモリの内容と、前周期に読み取った結果が記憶されているラインメモリの内容を比較することにより行う。 | この文章は誤りです
● 加入者監視プログラムは【周期起動】されてLSCNメモリの内容を読み取り、これを前回読み取った結果が記憶されている【ラインメモリ】の内容と比較して、【差異が】あれば発呼とみなし、発呼信号とその加入者収容位置を加入者制御プログラムに通知する。(By平成19年度第1回交換) ※「時間スイッチの通話メモリの内容」じゃなくて、LSCNメモリの内容と比較する。 |
加入者の発呼により行われる起呼分析では、加入者のダイヤル数字に基づき、発信翻訳情報を読み出す。 | この文章は誤りです
●加入者がダイヤルすると信号送受回路でダイヤル数字を受信し、計数、蓄積する。ダイ ※だから、「加入者のダイヤル数字に基づき」じゃなくて、「受信数字や発信分析情報」になるのか? |
起呼分析においては、加入者の発信翻訳情報から電話機種別、加入者クラスなどのサービス情報を得て、次の接続形態を決定する。 | この文章だけ正しいようです
※しかし、「起呼分析」ってなに? |
自局内接続の場合、着信分析において課金指数を決定する。 | この文章は誤りです。
※課金指数の決定は発信で分析でしょ? |
さて、いかがでしたでしょうか?
3つ目の文章に「電話機種別」「加入者クラス」って出てきましたけど、それぞれの言葉について補足をしておきます。
「電話機種別」は実は交換の世界では端末がどのような電話機なのかって大事なことで、アナログなのかデジタルなのか?または電話機をどのようにリンギングさせるのかなどを設定しておくんですよ。
またアナログの端末であれば、それは通話用の電話なのかFaxなのかモデムなのか・・・とかね。
つぎに「加入者クラス」についてですけど、交換機に接続される電話は実は好き放題にどこにでもダイヤルできるわけじゃなくて、ある程度の規制を設ける場合が多いんです。
例えば会社の電話であればオフィスフロアの電話は日本中どこにでもダイヤルできるけど海外はダメ!、役員さんたちの電話は海外へのダイヤルもOK!、会議室などは内線通話のみしかできません!って具合に端末ごとにダイヤルできる範囲をレベル決めするんだけど、これを「加入者クラス」といいます。
一般的にどこにでもダイヤルすることができる、一番上のレベルを「超特甲」と言いますね。
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