
難しくないよ!! IEEE802.11の無線LANの問題
今日の問題は無線LAN関連の問題で、アドホックモードの概要とかCSMA/CAについての文章とか、MACアドレスフィルタリングについての文章、それにESSIDについての文書を読んで正誤を判断するものですね。
ここ最近で使われるノートパソコンなんかだと無線LANが基本実装されていて随分と身近な存在ですから、それほど難しい問題はありませんし、問題文章を読んで「・・・?」ってなることは少ないんじゃないでしょうか?
特にアドホックモードとかインフラストラクチャモードって一般家庭でも使うことは多いですし、CSMA/CAなどはEthnerNet関連の勉強をしていれば必ず出てくるでしょうし、さらには今回のMACアドレスフィルタリングの文章では半ば常識問題で、最後のESS-IDについてもさほど難しいことは書かれていません。
今日はサラっと読み流しておきましょう。
それでは、今日の問題です。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
アドホックモードでアクセスポイントが複数ある場合は、一般に、アクセスポイント間をイーサネットなどで接続し、ローミング機能を持たせている。 | この文章は間違ってるよ
※アドホックモードは端末対端末の通信だからアクセスポイント間でローミングなんてしないです。 ※アドホックじゃなくてインフラストラクチャモードなら正解なんだけどね。 |
CSMA/CA方式とCSMA/CD方式の違いは、CSMA/CA方式は衝突が発生しないようフレームの送信状況を監視する「衝突検知」使用であるのに対し、CSMA/CD方式は衝突の発生を前提とした「衝突回避」使用である。 | この文章も間違ってるね
※CSMA/CDは「搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式」だから、イーサネット上でコリジョンが発生するのが前提になってる。 で、CSMA/CAのほうは無線LANなんかの衝突を回避するしくみだから、文章中のCSMA/CDとCSMA/CAが逆になってるね |
MACアドレスフィルタリング方式では、MACアドレスが暗号文で送信されるため盗聴や詐称によるなりすましの接続はできない。 | この文章も誤り!!
※なんだかな・・・ MACアドレスフィルタリングは別に暗号化もしてないし、MACアドレスを詐称したらなりすましもできてしまうだろ!!!!!!!!! |
無線LANのネットワークをグループ化するための識別符号であるESS-IDを用いたアクセスポイントへの接続制限の設定は、電波をモニタすることで盗聴可能であるなど、セキュリティ上の弱点がある。 | ※この文章はは正解
ESS-IDはただ単にAPに名前を付けただけみたいなもんだから、盗聴も可能だし確かにセキュリティ上弱い。 ・・・ってか、セキュリティになってないと思ったほうが正解 |
さて、いかがでしたでしょうか?
前半の3つの文章はともかくESS-IDに関しては、無線LAN関係の知識が有る人なら大丈夫だと思うんだけど、少し付け加えをしておきますね。
ESS-IDっていうのは問題文章の右側にも書いていますけど、「電波に名前をつけただけ」って感じです。
(あくまで「感じ」ね)
同じESS-IDを持つアクセスポイントと端末同士が通信できるようにする為の識別子なワケで、自分が補足するべき電波がどれなのかがわかりやすくなったり、混信を避ける効果はあります。
ただ、このESS-IDによってなんらかの暗号化やトンネリングがされるワケでもないので、セキュリティ的な効果は無いに等しいのですよ。
さて・・・
ここ最近ではWifiなんて言葉がはやっていて、無線LAN環境の設定なんかもとても簡単に素人さんでも出来るようになっていますけど、そのWifiで使われている技術は基本的にはIEEE802.11なんですから、最低限の知識はつけておきましょうね。
私個人的にはネットワークのプロが「Wifi」なんて言葉を連呼していると違和感を感じます・・・
ちなみに「Wifi」って単語について、当ブログでも以前記事にしたことがありますので、興味のある人はチラ見してください。
ところで皆さん、WifiとかWimaxについてちゃんと説明できますか?・・・はい、当然私はできませんでした!!
別に「Wifi」が悪いんじゃなくて、技術屋が今ひとつ意味もわからず連呼している姿が気に入らないのよ。
・・・はい、ただの愚痴です。
あなたにオススメのコンテンツ!
FaceBookでチェック!
「電気通信主任技術者のススメ」は少しでも学習のお役に立ちましたか?
もしよろしければ、ぜひ「いいね!」していってください。
また何か新しい発見をお届けできるかもしれません。
この記事へのコメントはありません。