交換機とは一体何をする機械なのか?ってこと


交換機って何をする機械なのかご存知ですか?

すでに企業や会社にお勤めの方であれば、交換機やビジネスホンに触れる機会も多いでしょうから、大抵の方はご存じだとは思うんですけど、学生さんや会社勤めをしたことのない方は案外交換機って何をする機械なのか知らなかったりするものです。

実は私も家族に自分自身の普段の仕事内容を説明するときに「交換機って機械を~・・・」なんて言っても「は?」ってなリアクションをされたんですよね。

まぁ、確かに知らなくて当然かも知れませんね。

今日はそんな電話用交換機ってどんな機械で何をしているのか?って話です。

交換機って何を「交換」するの?

「交換機」ということは、何かを交換する機械だってことは想像に易いと思いますけど、じゃぁ何を交換してるんだ?ってことです。

一言でいえば「呼」を交換する機械です。

何の事だかわかりませんね・・・

一例を挙げると外からかかってきた着信を内線電話に着信させる・・・つまり、外線の呼を内線着信呼へ交換するということなどですね。

まだわかりにくいですね・・・

それでは、交換機がある場合とない場合を比較してみましょう。

例えば家には交換機はないでしょ?

交換機が不要な場合って、一般家庭などが該当しますよね。
(よほどの豪邸でない限りは家の中に交換機なんて設置しないですよね?)

例えば下の図のように左側の発信者が電話のダイヤルをまわすと、呼は電話網を経由して相手先に着信します。
ここで、発信者と着信者のルートは電話網を通り電柱などを経由して、お家にまでケーブルが引き込まれて、その先に電話機が接続されているんです。

一般家庭の電話

つまり、途中の電話網の中では沢山の交換局を経由はしますけど、端的にみると2芯のケーブルで1対1でつながっています。

これなら交換機はいらないってことです。

なんとなく糸電話をイメージしていただければOKです。

糸電話であれば一本の糸で1対1で繋がっているように、一般的な電話でも1対1で繋がっています。
ただ、糸電話であれば糸の振動を伝送しているところが、一般的な電話機であれば電気信号を伝えているだけ・・・って感じです。

会社やビルだったらどうなのか?

さて、前述の一般家庭であれば1台の発信電話に対して1台の着信電話でしたけど、会社・企業やビルなどでしたらどうでしょう?

企業の電話の場合

会社や企業では複数の人が勤めてらっしゃるでしょうし、電話機が1台しかないってことはないでしょう。

仕事をする上で、電話って案外重要なビジネスツールの一つだったりするので、1人に1台の電話が割り当てられていることも多いと思います。

でも、下の図のように1台の電話に対して1回線引き込んでいたらどうでしょう?

この場合1本の回線につき1つの電話番号が必要になりますよね?

これではあまりにも非効率です。

社員それぞれが個人個人にしか電話がかかってこないのであれば、この運用でも可能かも知れませんが、多くの場合では電話番号1つに対して大勢の人が応答できるようにしなければなりません。

例えばどのような会社でも「代表電話番号」というものがあると思いますけど、上図の運用なら会社内で代表電話番号を持っている人が話中だとすると、代表電話に着信を受けることができません。

つまり、会社として1つの電話番号に対して1台の電話機ではビジネスはままならないのです。

そこで、必要になるのが交換機ってことです。

交換機の仕事

さっき使用した図に交換機の絵を付け加えてみました。

一般オフィスへの着信

これで会社の代表電話に着信があっても、社員それぞれが応答することもできるし、内線同士で通話をすることもできるし、出回線数があれば誰かが応答している間に発信操作を行ったり、また別の着信に応答することも可能になります。

それに、今回は極端に簡単な例にしましたけど、一般的には着信があればそれを誰かに取り次いで挙げることになると思うんだけど、それも交換機があれば可能になります。

会社の代表電話番号って社員の誰宛にかかってくるのかわからないので、誰かが応答したら「●●さ~ん、▲▲さんからお電話です~!」とかって取り次いで、●●さんの電話へ転送するなり、保留して応答してもらったりします。

交換機がなければ、誰かが取り次いだら●●さんは、その該当する電話機のあるところまで移動しなければなりません・・・

小さい会社ならそれでもOKかも知れませんけど、オフィスが広かったら、電話を取るだけで一苦労・・・

いろんな着信方式

ここまでで、交換機の基本的な仕事を極端に簡単な例で紹介しましたけど、基本的に大切なことは効率よく着信呼を受けることだったりします。

もちろん会社の規模や運営方針によっても、「どうやって着信させるのか?」というのは異なってきますけど、交換機の制御によってさまざまな着信方式を設定することができます。

例えば、電話が着信するとどの電話でも応答できるようにする方式(1対多)の着信や、交換機が受信した数字の分析によって着信先を選択する方式(1対1)などがあって、代表的なところでは「ダイヤルイン方式」「ダイレクトインライン方式」「ダイレクトライン方式」という着信方式があります。

それぞれの着信方式がどのようなものか、当ブログ内でも紹介しております。

ダイヤルイン方式
ダイレクトインライン方式
ダイレクトライン方式

どの方式も一長一短があるので、会社の規模や運用方式、それにどうやって効率よく応答するのか、またどうやって通信コストを抑えるのかなどの構築ポリシーによって「着信方式」を厳選する必要があるんですよ。

交換機は企業内だけじゃなかったり・・・

今までの例では交換機の仕事っぷりを説明するために、「着信」に絞って説明しましたので、着信呼に対して誰が応答するのか?って部分ばかりクローズアップしましたけど、実際には交換機の仕事はそれだけじゃありません。

例えば今までの例図の中にも「電話網」とだけ書かれた雲のマークがあったと思いますけど、網の中でも交換機という機械が利用されています。

また極端な例になってしまいますけど、市や県をまたいだ相手に電話をかけると下の図のように、それぞれの地区の局交換機を順次経由して相手先に着信させることになります。

交換局を順次経由

あと、上の絵ではそれぞれの地域の交換機が数珠つなぎになっていますけど、実際には日本中のいたるところに局交換機が設置されていて、それぞれ網目のようにつながっています。

絵にしてみるとこんな感じです。

交換網イメージ

網目のように交換機が繋がってるから「交換網」っていうんですよね。

・・・さて、網の話は置いといて交換機の話に戻ります。

ザックリ見るとオフィスで利用される交換機も、各地区の局交換機も基本的な働きは同じなんですけど、電気通信主任技術者試験で問題なんかに出てくる交換機っていうのは局の交換機のことだったりすることが多いです。

オフィスの交換機にとって加入者というと、座席それぞれに設置された電話端末のことを言いますけど、それと同じように、局の交換機にとって加入者というと各家庭の電話だったりするワケです。

あと、日本全国を股にかけるような大企業さんだと、この局交換機と同様に途中区間を経由させるための交換機、つまり中継交換機ってものを持ってたりすることもあります。

最後に・・・

さて、なんとなく「交換機って何をしているの?」ってことが伝わったでしょうか?
(なんだか説明が下手でスイマセン・・・)

今回は主に着信に関して注目して交換機の仕事について説明してきましたけど、交換機の機能として他にも複雑な発信操作や、多様なサービス機能も持っています。

その辺りまで一緒に説明してしまうのは案外キツイので、また別途ご紹介しますね。

今までイロイロ遠まわしに書いてきましたけど、最後にお伝えしておきたいのは、交換機って一般家庭などに設置されている1対1の呼のやり取りではなくて、複数の加入者で効率よく運用するためのものだってことです。

冒頭でも少し書きましたけど、普段日常生活をしていると、このあたりの通信機器に触れる機会なんてないでしょうから、「交換機なんて見たこともない!!」って方に、少しでも「交換機の仕事はこんな感じだよ~」というのが伝われば嬉しいです。

実際私だって社会人になるまでFAXとか見たことなかったし、交換機なんかだとなおさら・・・ね。


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