伝送交換の世界について言っておきたいことがある


今世間では、どこそこの企業がブラックだとか、ブラック企業がどうのこうのとか、逆にホワイトが云々とか・・・、なんだかそんな話題を声高々に謳うコンテンツを頻繁に目にします。

Webの世界では基本的に何を書いても自由だったりするので、別に誰が何を書こうが私自身がそれを咎めることはできないワケなんですけど、そのようなコンテンツを見かけると複雑な気分になります。

世論と私自身が従事する業界を見比べちゃうんですよね・・・

さて、そんなわけで電気通信主任技術者を目指す方へ向けて、今日は伝送や交換の世界はブラックなのかホワイトなのか?ってお話です。

伝送や交換の世界はブラックなのか?

「ブラック企業」ってあまり良い言葉でもないので、あまり連呼はしたくないんだけど、一般的にブラック企業って「長時間労働」「休暇がない」などといった人にお勧めしづらい労働環境の企業をさす言葉なんですかね?

でも、その「長時間労働」「休暇がない」というだけでブラック認定してしまうような、世の中にブラックとホワイトの二極論で話をしてしまうと伝送や交換の世界って確実にブラック扱いになってしまいます。

だって、残業時間はどうしても長くなるし、休日出勤は多いでしょうしね。

労働時間が長く、休日出勤が多いワケ

伝送や交換の世界だけではなく、情報通信系の業種にすでに勤めてらっしゃる方なら、いまさらここで書く必要はないんだけど、「IT業界ってどんなかんじなんだろ?」とか「交換系の業種って勤務体系はどんなのかしら?」と思われる方のために、当たり前のことを少し書いていきます。

例えば私がユーザのオフィスで今まで使っていた交換機を新しい交換機に入れ替える依頼を受けたとします。

当然交換機を古いものから新しいものに取り換えるには、旧の交換機を停止しなければなりませんよね?
すると、新交換機が正常に稼働し始めるまでの間はユーザは電話設備を使えなくなってしまいます。

また、ここ近年では電話設備とデータ通信系の設備やまたパソコンですら設備・経路・網などが統合されていることもありますので、新旧の切り替えを行っている間ユーザは何ら仕事ができない時間ができてしまったりします。

もちろんユーザは困りますよね?

そんな事情もあって私のような交換の世界の人間がユーザオフィスで作業をするのは夜間や休日がメインになったりします。

もちろん大規模工事ではなく、小規模な環境変更作業などであれば昼間にできますけど、やはり根幹からの更新が必要な作業であれば夜間や休日に実施することを依頼されてしまうんですよ。

つまり、私たちからすると残業や休日出勤になったりするワケです。

私は交換機の構築や音声系ネットワークの構築が主な業務内容だったりするんですけど、伝送の人もデータ通信の人も無線の人も似たようなもんじゃないでしょうか。

たぶん電気通信主任技術者の資格を保有している人や、今から取得を目指す方の大半は情報通信系の企業に従事しているか、情報通信系の業種に転職や就職をされるのでしょうけど、交換・伝送・データ通信・無線・通信電力のどの道に進んでも大がかりな施工をする際にはユーザのビジネスの進捗を止めていただかなくてはならないことになるので、どうしても夜間・休日に施工しなければならなかったりしますよね。

昼間や平日は休めるのか?

「じゃあ、昼や平日に休めよ」なんて言われそうですけど、そうもいかない・・・

さっき少し書きましたけど、小規模な更新であれば昼間にできますし、ユーザからは昼にやるように依頼されるんです。

例えば、大規模な更新・構築であれば夜間や休日にせざるを得ないことはさっき書きましたけど、当然ユーザのオフィスに出入りする必要があるので、ユーザの代表の方に立ち会っていただかなくてはならないことが多いんですよね。
(鍵やセキュリティ区画の出入りの都合とかで)

当然ユーザは嫌がります・・・

だって、みんな早く家に帰りたいでしょうからね。

それはユーザだって同じです。

でも、会社内のシステムの大規模な更新であれば仕方なくユーザは立ち会ってくださいますが、小規模な運用変更や影響の少ない作業であれば、昼間にやってしまうことになるんですよ。

夜間や休日に大規模更新、昼間や平日には小規模作業・・・

休めませんよね?

帰れませんよね?

それに、平日の昼間にしかできないことも結構あったりするの。
例えば資材の手配や人員の確保とか、プロジェクトのマネジメントに係ることとかは平日の昼間にやらざるを得ないのよ。

まぁ、確かに仕事量の少ない日であれば平日にお休みをもらったり、休日はカレンダー通りに休ませてもらったりできますけどね。

そんなワケで、残業とか休日出勤が多かったりするにもかかわらず平日や昼間も暇じゃなかったりします。

じゃ、いつ休むの?

簡単です、それは仕事のない日です。

伝送や交換を生業にしている人たちに限らず、どのような情報通信系の業界の企業だって繁忙期と閑散期があるの。

私たちは閑散期には人並に休めたりするんです。

長らく務めていると、それで十分だったりします。

つらくないの?

案外これが大丈夫。

もちろん、このような激務で不規則な勤務体系に慣れなくてつらい思いをする人もいらっしゃいますし、閑散期になっても休めない人もいるでしょうし、それだけ残業や休日出勤をこなしても、得るものが少ない方もいらっしゃるでしょう。

私自身も、自分の出勤スケジュールや仕事内容、それに収入なんかの話しを友人にすると一葉に「社畜乙www」なんて笑われる始末。

でも案外気にならないし、平気だったりするんですよ。

もしかすると、業務内容が私自身の性分に合ってるのかもしれないし、人間関係に恵まれているからかもしれないし、または私が強烈に忍耐強いのかもしれないし、この世界の仕事は楽しいのかもしれない。

この記事の冒頭で言ったようなブラックなのかホワイトなのかの二極論で言うと、相当ブラックよりなのかもしれないけど、私自身はまんざらじゃなかったりする。

自分自身が納得(妥協)してでも、長年勤めることができているのですから、ブラックかどうかなんてどうでもいい話だったりする。

最近Webの世界で話題に上がるようなブラック認定されているような企業さんも同じなんじゃないですかね?

だって、それらの企業にだって納得して長年勤めている方が必ずいらっしゃるんですから、その人たちはきっと納得して働いてるんでしょ?

私だって同じです。

最後に・・・

何ともまとまりのない話になってしまいましたけど、いかがですか?

就職や転職を思案している人たちには、その企業の労働環境は気になるところでしょうけど、一般にいう環境が悪くとも、自分の性分に見合っていて一日三食ご飯が食べれたらそれでいいんじゃないですかね?

もちろん収入は多いに越したことはないし、楽な仕事のほうがいいし、毎日早く帰れる方がいいし、毎週キッチリ休める方がいいに違いないですけど、要は自分の満足度だけの問題だと思ってます。

私もこんな感じですけど、食事に困ってもいないし、家族+猫を養えてますしね。

どうでしょうね?

伝送や交換の世界に足を突っ込んでいる人は、多かれ少なかれ私と似たような環境なんじゃないでしょうか。
(※もちろん、素晴らしい労働環境の会社もあるはずだけどね)

・・・さぁ、今現在に情報通信系の職種に就職や転職を考慮されている方はいかがなもんですか?

電気通信主任技術者を目指される方はこの記事を見て「うわ、そんな業界は嫌だ!!」と拒絶されるのか、それとも「それでも仕方ない、食べるためだ・・・やってみよう!」と奮起なさるのだろうか。

どうです?あなたも伝送や交換の世界に足を踏み入れてみませんか?



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