
SZ撚りって知ってる? 光アクセス伝送技術の穴埋め問題
今日の電気通信主任技術者の過去問は「光アクセス伝送技術」についての穴埋め問題となっております。
光アクセス伝送技術の分野に関しては専門的能力の「交換」以外にも「伝送」などで出題されることも多いですし、伝送交換設備及び設備管理の科目でも頻出の分野ですのでしっかり勉強しておきたいところです。
さて、
今日の問題は、その光アクセス伝送技術に関して概要や用語に関する文章が穴埋めになっているので、選択肢から適切な用語を選んで答えるタイプの問題でした。
毎回このブログでも同様の問題を紹介していますけど、今回も【 】の部分が実際に出題された時には穴埋めになっていた部分です。
ごく基本的な用語を答えるだけの問題ですので、今日もサラっと見ていきましょう。
それでは今日の問題です。
問題文章 |
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インターネットやデジタル映像伝送など、大容量コンテンツの増加によりアクセス系ネットワークの高速広帯域化に答えるため、光アクセス技術が導入されてきた。
この技術の一つとして、光ファイバケーブルでは、光ファイバテープにたるみを持たせ、容易に光ファイバテープを取り出せる【SZ撚りスロット】型光ファイバケーブルなどが活用されている。 また、光アクセスネットワークのトポロジーには、専用線サービスなどで利用されてきたシンプルでユーザと設備センタを1対1で結ぶ構造である【SS】型や、設備センタ装置の光モジュールと光ファイバケーブルを複数のユーザで共用する構成であるFTTOとしてCT/RTシステムに適用されている【ADS】型とFTTHとしてPONシステムに適用されている【PDS】型などが開発され導入されている。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
今日の問題の中から重要そうなポイントを列挙しておきます。
- SZ撚りスロット型光ファイバケーブル・・・光ファイバテープにたるみを持たせ、容易に光ファイバテープを取り出せる
- SS型・・・ユーザと設備センタを1対1で結ぶ構造
- ADS型・・・複数のユーザで共用する構成であるFTTOとしてCT/RTシステムに適用されている
- PDS型・・・FTTHとしてPONシステムに適用されている
SSとかADSやPDSに関しては、比較的いろんな問題で出題されていると思うので、わかっている人のほうが多いかもしれませんが、SZ撚りスロット型光ファイバケーブルだけは光融着の工事に携わっている人でも聞き覚えがないって方もいらっしゃるかもしれませんね。
ちなみにSZ撚りスロット型光ファイバケーブルっていうのは、普通は光ケーブルは外被を剥くと一方向に撚ってあるもんなんだけど、SZ撚りだと一定の箇所で途中で撚り方向が反転しているので、光ケーブルを途中で分岐させたりって用途で使われるケーブルなんですよ。
撚り方向が一方向じゃないってのがポイントね。
何でそれを「SZ撚り」っていうのか?ってはなしだけど、このSとZは何らかの単語の頭文字とかじゃなくって、形に注目するのよ。
SとZって向かい合っているっていうか、アルファベットの形が撚り方向をあらわしていて、「S」は反時計回りに撚っていて「Z」は時計回りに撚りを作っているように見えません?
見えなかったらゴメン・・・
まぁ、ちょっとSZ撚りに関して言葉で説明するとわかりにくいと思いますけど、光ケーブル製造各社ではSZ撚りの光ケーブルをわかりやすい画像付きで紹介しているサイトを公開している企業さんも多いので一度覗いてみてはいかがですかね?
見ればすぐにわかると思うよ。
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