ありがたいVLAN様!

今日ご紹介する電気通信主任技術者の問題は、ルータ・スイッチ関連の問題から「VLANの概要」についてです。

VLANっていうのはVirtual Local Alewa Networkの頭文字をとったもので、仮想LANってことになりますね。

VLANの技術っていうのはネットワークに関する業種に従事している人にとっては、当たり前の技術になっているほどポピュラーなものですので、しっかりと勉強しておいてほしいところです。

簡単にVLANって何かを説明すると、LAN環境の中でスイッチ内部において仮想的にネットワークを分割する技術なわけだけど、ネットワークのパフォーマンス的な部分だけでなくセキュリティ面でも活用できるものです。

私は音声系サーバーの構築に従事することが多いんだけど、VLANでネットワークを分割して音声パケットを優先制御するとかに使っていたりします。

今日はそんなVLANに関する穴埋め問題です。

VLANの概要
問題文章
VLANは、ネットワーク構成の追加、削除、変更などが発生した場合において、一般に、【物理】的なネットワーク構成に制限されないで、柔軟なネットワークが構成できる機能を持っている。

VLANは、クライアントやサーバを論理的にグループ分けし、【仮想】のブロードキャストドメインを構築したものである。
VLANの導入は、オフィスのレイアウト変更に柔軟に対応できる、ネットワーク【リソース】を有効利用できる、セキュリティの確保が容易になるなどの利点がある。

また、ネットワークの規模が大きくなると、複数のLANスイッチでVLANを構成する必要が生ずる。
この場合、IEEE802.1Qで規定されている【タギング】技術を用いて、あて先のVLANを識別することにより、複数のLANスイッチによるVLAN環境を実現することができる。

さて、いかがでしたでしょうか?

問題文章の後半で「IEEE802.1Q」ってのが出てきましたけど、これはIEEEという組織が標準化したVLANの規格で、複数の物理的なスイッチで分割されたVLAN同士を通信させるために、VLANグループに固有の識別番号(タグ)を付与して物理的にスイッチが別であっても同じVLANグループであると識別できるようにするためのものですね。

ちなみにその識別番号(タグ)は一般的にはVLAN-IDって呼ばれます。

VLANに関する問題が出題されると、MACアドレスフィルタリングの技術とよく比較されることがあるんだけど、小規模オフィスならともかく、大規模ユーザの管理をしていく上で、MACアドレスで管理・グループ分割って大変なんですよね。

時々VLANのありがたみが身にしみます・・・



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