
サブレイヤは2つに分かれるぞ! OSI参照モデルのデータリンクの問題
今日の問題はTCP/IP関連の問題から「OSI参照モデルのデータリンク層」についての出題です。
OSI参照モデルっていうのは7階層あって、「物理層」「データリンク層」「ネットワーク層」「トランスポート層」「セッション層」「プレゼンテーション層」「アプリケーション層」でしたね。
何を階層分けしてるのかっていうと、ネットワークやコンピュータに必要な通信の機能を階層構造にして分割したものを国際標準化機構って組織が
通信プロトコルを7つのセクションに分割しているので、ネットワークエンジニアや開発者、構築者、障害対応者とかさらには配線作業者に至るまでが自分の受け持つ分野・責任範囲とかを容易に明らかにできたりします。
そんなOSI参照モデルのデータリンク層についての問題を見ていきましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
データリンク層は、物理層が提供するビット転送機能を用いて、ユーザ端末相互間などのエンド・ツーエンド間で、データ紛失や順序エラーなどを防止するためのプロトコルを規定している。 | この文章は誤りです。
※なんか変な文章だな。。。 「物理層が提供するビット転送機能を用いて」ってのがちょっと意味わかんない。 |
データリンク層のLLC副層は、発信元アドレスと宛先アドレスの生成、リンクを通した情報の確実な伝送、データ伝送の誤り制御などを規定している。 イーサネットでは、スイッチングハブが該当する。 |
この文章も誤りです。
☆“LLC副層”では、論理的なアドレスの割り当てやビットチェック程度のエ ☆“MAC副層”とは、イーサネットやFDDIなどのいわゆるデータリンクのこと ※LLCは誤り制御とかをしてるけど、アドレスの生成はMACの仕事だ。 |
データリンク層のLLC副層は、MAC副層に依存しており、LANのMAC副層に接続されている端末間のデータ転送方法について規定している。 | この文章も誤りね
※データリンク層は大きく二つに分かれるです。 LLC副層=データリンク層の二つの副層のうち上位に位置するものを論理リンク制御副層(Logical Lind Control)という。 MAC副層=データリンク層の二つつの副層のうち下位に位置するものを 媒体アクセス制御副層(Media Access Control)という。 MAC層では以下のような処理が行われる。 受信側・・・物理層から複合化されたbit列を受け取り、フレームを分解して制御情報を削除し、情報のみをLLC層に引き渡す。 ※・・・というわけで、データ転送について規定してるのはLLCじゃなくて、MACだ |
データリンク層のプロトコルには、PPP、LAPB/LAPDなどがある。 このうち、PPPの主な機能として、データリンクの接続、ユーザ端末の認証、ユーザ端末へのIPアドレスの割り当てなどがある。 |
この文章は正しいよ
☆データリンク層のプロトコルには、PPP、LAPB/LAPDなどがある。 ☆PPPの主な機能=データリンクの接続、ユーザ端末の認証、ユーザ端末へのIPアドレスの割り当てなどがある ※ま、そうかな。。。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
1つ目の文章はデータリンク層では誤りの訂正などは行いますけど、防止はできないので誤りの文章です。
2つ目の文章はデータリンク層におけるLLC副層では論理アドレスの割り当てやエラーチェックを行い、宛先アドレスの生成はMAC副層のが行いますので誤りの文章だといえます。
3つ目の文章はデータ転送について規定するのはLLC副層ですので誤りですね。
4つ目の文章は正しい文章なのでスルーします。
今回の問題ではOSI参照モデルの中でデータリンク層に関する問題でしたが、データリンク層はさらに2つのサブレイヤ・・・つまり2つの副層である「LLC副層」「MAC副層」に分けられることも覚えておきましょう。
それぞれのサブレイヤについて3つ目の文章の右側にポイントを書いていますので、見ておいてくださいね。
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