
仕事は「楽しい?」「楽しくない?」 ~老害の戯言
学生さんに聞いてみたいことがある。
「仕事」って楽しそうだと思うのか否かです。
世間の大半の方がそうだと思うんだけど、私たちが「仕事」をするための理由の1番は給料を貰うためですよね。
まぁ、もちろん楽しい仕事をして給料がもらえて家に帰ったら趣味の時間を持って、休日には友人達と・・・なんて理想だけど、実際にお給料を貰うためには苦行にも似た業務を遂行しなければならなかったりするの。
でもね、その苦行も本人の気持ち一つで「楽しい」にもなるし「苦しい」にもなるのよ。
さて、学生さんたち。
今まで小学校・中学校・高校と学業を修め、大学や専門学校などに進んだ皆さん、「仕事」って楽しそうですか?苦しそうですか?
まずは私の場合
人に問いをかける前に、まず自分のことから書いていきたい。
私はもう既に就職してしまっているので「楽しそう」「苦しそう」ではなく、現在進行形の回答になってしまうんだけど、率直に「まずまずだな・・・」って感じだしどちらかといえば楽しい方ですね。
確かに1日3食のゴハンが不自由なく食べられる程度にはお給料を貰ってはいるけど、別に高給取りではない。
交換系やインフラ系の仕事をしている手前上どうしても残業は多いし休日出勤も多く、自分の趣味の時間なんて全く取れない。
休日に友人と約束をしても、仕事の都合がつかずドタキャンしたことも数知れず・・・でも、「だからどうした?」って感じ。
給料が多いわけでもない、残業はビックリするほど多い、休日なんて何時から取得できてないんだ?有給なんて使ったことねぇや・・・でも、「だからどうした?」って感じ。
もしかすると、仕事が楽しいのかも知れません。
確かに1つの大きなプロジェクトを完結させたり、巨大なシステム構築が完了したときなんかは「うっしゃ!やったどww!」ってな達成感もあるし、会社内との同僚達や先輩・上司と肩を組んでの連携で「一狩りいこうぜ!」みたいな一体感を感じながらの仕事は苦痛も紛れる。
時には衝突もあるけどそれも仕事の醍醐味だし、もちろん何か一つの業務を遂行するためには苦痛も伴うものだけど、それも一山超えたときの達成感と同僚達との一体感がそれを苦痛と感じさせない。
長年の勤務によって麻痺しているだけかも知れないけどね。
キツイ仕事をやってるのかも知れないけど、周囲の環境のお陰で「苦行」も乗り切ることができて、どこか仕事は楽しいもんだとも思えるようになってます。
あたしゃ別に子供の頃から情報通信に興味があったわけでもないし、学生の頃はこんな伝送や交換の世界に従事するなんて事は夢にも思ってなかった。
(ってか、そんな仕事があること自体知らなかった)
何となく目の前に求人があり、偶然面接を受けて、成り行きで就職してしまったので、別に今の仕事は「やりたかった仕事」では断じて無いし、私にとっては偶然就職してしまっただけの会社でコキ使われているんですけど、さほど仕事に対して苦痛は無い。
それでは、世間ではどうだろう?
声がデカイ人ほど・・・
学生さんが将来の仕事に夢を持つことは大賛成だ。
やりたいことがあって、それに向かって進むことができて給料まで貰えるんだったら最高ですね。
でも、就職難に喘ぐ学生さんたちを見ていると「・・・え?」ってなる。
皆ってば仕事に「夢」が必須なの?それとも一部上場企業なんかに就職できなかったら人生失敗なの?
そんなこと無いと思うんだ。
冒頭でも書いたけど、「仕事」なんてのは給料を貰ってメシを食うための手段でしかないんだからどんな仕事でもいいと思うし、得手不得手はあるだろうけど誰だって暫く仕事をしていれば一人前になるモンです。
どんな職種でも、聞いたことが無いような業務内容でも「一度やってみればいいのにな・・・」と思うの。
でも、皆やらないんだよね?
うちの会社だって、そこそこの規模の会社のはずなんだけど、年中人手不足で常に求人を出しているんだけど、応募してくる人の少ないこと・・・
要するに学生さんたちにうちの会社は選ばれないんだよね。
(・・・結構良い会社だと思うんだけど)
そう思うと、気になってくるのはネット上やSNSなどで声のデカイ人たちだ。
彼らは残業の多い・休日出勤の多い会社を指し「ブラック」だと断定し、一般的にIT関連企業といえば「キツイ」「底辺」などとし、実際キツイ仕事でも歯を喰いしばってガンバル人たちを「社畜乙www」と笑う。
「社会とは何ぞや?」って実感が無い学生さんたちは、そんな声のデカイ人たちに振り回されてんじゃなかろうか・・・と思う。
もちろんそれらの声は一つの意見としてアリなんでしょうけど、それが全てではないことを学生さんたちに知っておいて欲しい。
ブログメディア・掲示板・各種SNSなどで声の大きい人はネガティブな意見を出しがちなんだ。
ネガティブな意見は別のネガティブな思考の人や、苦境にいる人の共感を容易く得て、さらに声がデカくなり、ネット上で多大な影響力を持つようになる。
でもね、ポジティブな意見はあまり共感されないのよ。
だってそうだろ?「うちの会社はブラックで、俺は毎日こんな辛い思いをしてるぜ!」なんて発言をすると、「俺もだ!」とか「ウチの場合は・・・」などと意見の広がりを見せるが、逆に「うちの会社は良い会社ww」って発言をしても世間は「ふ~ん・・・」ってなもんでしょ?
それにそもそも、特段の不満が無ければ声を上げる必要も無いでしょうからね。
他にも「結婚は人生の墓場だ」って言えば簡単に共感を得るけど、「ウチの嫁さん最高!!」って言ってもあまり共感を得られない。
実際に結婚生活を楽しく満喫している方は世間にいくらでもいるのに、ネガティブな声ばかりが前に出る。
仕事だって同じだ。日頃の仕事に納得をして満足している人は世間にいくらでもいるけど、それらはワザワザ声を上げないだけなんだ。
だから、これから社会に出る学生さんたちには声のデカイ人たちに惑わされず、自分で考えて道を決めて欲しい。
また、道は一つじゃなくって「何でもいいからメシを食うためにやってみる」って気持ちはもっておいて欲しい。
「メシが食えればいいじゃない」ってレベルでね
楽しそうな仕事を選ぶんじゃなくて、仕事を選んでからそれが楽しくなるようにして欲しい。
あまり「仕事は辛い」「仕事いやだww」なんて言葉が溢れていることを真に受けないで欲しい。
I’m Low-Guy
普段ウチのブログは電気通信主任技術者の過去問の解説?を中心に運営しているんですけど、今日は何となく全然関係の無いことを書いてしまいましたね。
まぁ、若人たちは「老害の戯言」だと思って今日のエントリーをスルーしてください。
見る視点によって異なるんだろうけど、どうも最近ブロガー界隈や各種SNSなんかで囁かれている事が偏った意見が多いような気がして、私も書いてみたくなっただけなんです。
さっきも書いたけど、ネガティブな意見って簡単に影響力を持つようになるから、あまり若い人たちは簡単に惑わされないようにして欲しいな・・・と思ったの。
私は既に学生さんたちの年代の方から見るとズッポリ「老害」と呼ばれる年代なワケですが、その老害目線でネットの世界を見ると、その世界の狭さに怖くなってくることがあるのよ。
よく世間では「ネットは広大」なんていわれますけど、確かにネットの世界は広大で深いものですが、その表層は実に浅いもので偏ったものです。
ね?
学生さんたち!就職は人生のゴールではないし、仕事はお金を得るための手段でしかないの。
仕事ってヤツは楽しいばかりではないけど、自分の気持ち一つで楽しく感じることはできるはず。どんな仕事であれど、お金を得てメシを食うための手段でしかないのだったら楽しいほうが良いでしょ?
あたしゃ、みんなが「楽しい」と思える仕事に就けることを願うばかり、もしくは就職して「楽しい」と思えるようになって欲しいと願うばかりです。
以上「老害の戯言」でした。
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