
チェックサムとかUDPの問題
今日の問題はTCP/IP関連の問題からUDPについての概要が書かれた文章の正誤を判断する問題です。
UDPっていうのはUser Datagram Protocolの頭文字をとったもので、OSI参照モデルではトランスポート層のプロトコルです。
このトランスポート層での役割としては一つ階層のネットワーク層と一つ上の階層であるセッション層との橋渡しをする役割を持っている層ですね。
その中でザックリとTCPとUDPを比較すると、信頼性が高いTCPに対してUDPは信頼性はTCPに劣るけど転送速度が高くストリーミングデータなどで使いやすいプロトコルだったりします。
さて、今日はそんなUDPについての問題をご紹介しますね。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
UDPは、一般に、アプリケーションに対し、ストリーム型の全二重通信サービスを提供するトランスポートプロトコルである。 | この文章は間違ってるよ
●UDPは、一般に、アプリケーションに対し、ストリーム型の一方向通信サービスを提供するトランスポートプロトコルである。 ☆UDP=ストリーム型の一方向性 |
UDPは、受信側のバッファをあふれさせないように、受信側から送信側への送出を制御するフロー制御の機能を有している。 | この文章も誤りです
●UDPはコネクションレス型プロトコルで、TCPが持っているコネクション管理、スリーウェイハンドシェイク、確認応答、ふくそう制御、フロー制御といった機能を持っていない。 ※そういう機能があるのはTCP!! |
UDPは、送受信されるデータのチェックサムを行う機能はあるが、再送制御、順序制御の機能はない。 | この文章だけ正しいです
※チェックサムはTCPにもUDPにもある。←結構重要!! |
さて、いかがでしたでしょうか?
3つ目の文章で「チェックサム」という単語が出てきていますけど、これはUDPパケットのヘッダフィールドにある16ビットのフィールドで、パケットの正常性などの検査を行うためのものです。
ちなみにUDPのヘッダは「送信元」「送信先」「UDP長」「チェックサム」それに「データ」となります。
合わせて覚えておきましょうね。
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