
「ITU-T勧告X.25で規定されるパケット交換プロトコル」の穴埋め問題
今日はX.25関連の問題で、「ITU-T勧告X.25で規定されるパケット交換プロトコル」についての穴埋め問題をご紹介します。
X.25ってのはWAN通信のためのネットワーク層通信プロトコルの一種で、OSI参照モデルのレイヤ1~3に対応したプロトコルが規定されています。
今日の問題ではOSI参照モデルのレイヤに対して、X.25でのレイヤはどんな感じなのかとか、基本的なX.25の用語が虫食い状態で出題されていますね。
それでは、早速今日の問題を見てみましょう。
問題文章 |
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ITU-T勧告X.25では、OSI参照モデルのレイヤ1、レイヤ2及びレイヤ3にそれぞれ対応するプロトコルが規定されており、レイヤ1は、物理レイヤプロトコルを、レイヤ2は、データリンクレイヤプロトコルを、レイヤ3は、【パケット】レイヤプロトコルを規定している。
このうち、レイヤ3では、発着の端末相互間に【VC】を設定/開放する手順などが規定されており、呼の設定は、発呼端末の【CR】パケット送出により開始される。 また、呼の解放は、発着いずれかの端末から【CQ】パケットを送出することにより行われる。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
まず問題文章の前半でのポイントを列挙します。
- X.25のレイヤ1=物理レイヤプロトコル
- X.25のレイヤ2=データリンクレイヤプロトコル
- X.25のレイヤ3=パケットレイヤプロトコル
あと、後半では用語がいくつか出てるんですけど、それぞれちょっと補足説明します。
まず「VC」はVirtual Circuitの略で、仮想回線のことです。
次に「CR」というのが出てきますけど、これはCall Requestの略で、簡単にいえば「発呼要求」ということになります。日本語に直して意味がわかったら、問題文章の「呼の設定は、発呼端末の【CR】パケット送出により開始される。」という部分は自ずと理解できますよね。
最後に「CQ」というのがありまして、これは「Clear Request」のことで復旧要求です。
呼の解放は発信端末もしくは着信端末から復旧要求パケットを送出することによって行われるってことですね。
・・・しかし、「Clear Request」なら略すとCRになりそうなモノですけど、そこはCall Requestとかぶってしまうので、あまり突っ込まないようにな!
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