
ザックリとルーチングプロトコルについての問題
電気通信主任技術者の専門科目や設備管理科目でもルータやスイッチについての問題は、少ないながらも時々出題されます。
このあたりの技術についての問題は、さほど難解な問題は出題されませんし、CCNAとかにチャレンジしたことがある方なら軽くクリアできる問題だと思いますよ。
ちなみに今日の問題もそんな感じです。
今日の問題ではルーティングプロトコルの代表的なところで「IGPs」「EGPs」とか、ルーティングのアルゴリズム「ディスタンスベクタ型」「ハイブリッド型」などについて記述されている文章を読んで、正誤を判断するものになっています。
それではさっそく今日の問題を見てみますね。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
ルーチングプロトコルについてその適用範囲によってIGPsとEGPsに分類される。 IGPsは主にAS(自律システム)間の接続に用いられ、BGPなどが利用されている。 |
この文章は誤りです。
●「・・・分類される。EGPsは主にAS(自律システム)間の接続に用いられ、BGPなどが利用されている。」 ※確かにBGPはAS間の接続に用いられてるけど、主な用途はIGPsじゃなくてEGPsで使用する。 そもそも↓ |
IGPsはルーチングプロトコルのアルゴリズムによって、ディスタンスベクタ型、コンバージェンス型、ハイブリッド型に分類される。 | この文章も誤りです。
●IGPsはルーチングプロトコルのアルゴリズムによって、ディスタンスベクタ型、リンクステート型、ハイブリッド型に分類される。 ※コンバージェンス型なんて無い!! |
EGPsでは、AS単位でのルーチングテーブルを設定できる。 これにより、ASを通過する経路を選択することや、契約したASとの通信を実現するルーチングテーブルの設定が可能となる。 |
この文章は正しいです。
※EGPは「自律システム間」のルーティングをしてるんだから、それぞれのASはそれぞれのプロトコルでルーティングしてるだす。 |
ディスタンスベクタ型のルーチングプロトコルでは、ルータ自身が有するリンクステート情報を交換する。 | この文章は誤りです。
●ディスタンスベクタ型ルーチングプロトコルとは、距離と方向によりベストパスを決定する方式で、ルータはルーチングテーブルをルート情報として他のルータに渡すことにより、ルーチングテーブルを生成する。 ※・・・リンクステートを交換してるのは当然「リンクステート型」のルーティングプロトコルだろ!OSPFとか。。。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
1つ目の問題文章にもIGPsとEGPsって単語が登場していますけど、どちらも最後の4文字目が小文字の「s」になっていますよね?
これは複数形を表しているわけで、IGPにもEGPにも複数のルーティングプロトコルがあるよってことです。
ちなみにIGPsはInterior Gateway Protocolsの略で、簡単に言うと1つの自律システム(AS)の中でルーティングを行う「内部ゲートウェイプロトコル」といって、代表的なものとしては「RIP」「OSPF」「IS-IS」とかCiscoさんの「IGRP」「EIGRP」などが挙げられます。
それに対してEGPsはExterior Gateway protocolsの略で、こちらは「外部ゲートウェイプロトコル」といって、代表的なものとして問題文章にも出ている「BGP」とか他にも「EGP」などがあげられ、こちらは自律システム間をルーティングするプロトコルってことです。
いつもこの手の問題を紹介するたびに書いてることだけど、このあたりは電気通信主任技術者の参考書を読むよりもCCNAの勉強をサラっとしておいたほうがよほど役に立ちますよ。
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