上手く使い分けろ!「ルータについて」の問題

上手く使い分けろ!「ルータについて」の問題

みんなルータやスイッチ関連の問題は好き?

どうもね、ルータやスイッチとかのネットワーク機器関連の問題を紹介した時は、ウチのブログ内の閲覧数やSNSなんかでのリアクションが良かったりするのよ。

みんな好きなのかね・・・

もう少し伝送関連の問題とか、交換機関連の問題に注目してくれないとイジけますよ。
(私が)

さて、そんなどうでもいい話はさておき、今日の問題を見ていきましょう。

今日の問題では「ルータについて」ということなので、ルータって機械についての概要や機能についての問題になっています。

案外簡単な問題だと思うので、サラっと流し読みしましょう。

ルータについて
問題文章 ワンポイント
ルータは、OSI参照モデルにおけるレイヤ4以上で動作し、異なるネットワークの相互接続を行う機器である。 この文章は誤りですな

※ルータはレイヤ3です。。。

ルータは、指定されたネットワークアドレスや、指定されたプロトコルを持つパケットだけを指定された相手に対して送出することが可能で、ブリッジのようにブロードキャストパケットや宛先不明のパケットを中継しない。 この文章は正しいよ

※ブリッジはブロードキャストパケットや宛先不明のパケットをそのまま中継するけど、ルータはフィルタリング設定が可能だからね。

ルータのルーチング方式には、あらかじめルータに指定した経路を設定しておくダイナミックルーチング方式と、隣接するルータ同士が経路情報を相互にやり取りして、最適な経路を自動的に設定するスタティックルーチング方式がある。 この文章は誤りだ

※経路をあらかじめ決めるのはスタティック、自動で経路を設定するのはダイナミック(文章は反対になってるな。)

さて、いかがでしたでしょうか?

もし今日の問題が少し難しいと感じたら、一度電気通信主任技術者の勉強から離れてCCNAとかの勉強をやってみるといいかもしれません・・・

問題文章を一つずつ見ていくと、1つ目の文章についてはルータはレイヤ3で動作する機器だって知っていれば大丈夫ですね。
この1つ目の文章中の「レイヤ4」と書かれているところを「レイヤ3」と読み替えれば正しい文章になるんだけどね。

2つ目の文章は正しい文章なので、そのまま読んでください。
ルータにはフィルタリング設定が可能ってこともあるんだけど、そもそもブリッジであればフレームの送信先は物理的に接続されている機器に送信できるんだけど、レイヤ3で動作するルータは宛先がわからないパケットを中継しようと思っても中継先がわかりませんからね。

さて、最後に3つ目の文章は誤りの文章でしたね。
解説部分でも書いていますけど、スタティックはパケットを配送する経路をあらかじめ固定的に決めておく方式で、もっとも単純なルーティングの仕組みだけど、安定性が高くて負荷は低い。
でも設定が面倒だったりするんですよね。

次にダイナミックルーティングは学習によって自動的に経路情報が更新され、管理が楽ちんです。
経路に不具合があった時などは、それを学習して迂回してくれたりする「おりこうさん」なんだけど、逆に機器のトラブルや設定ミスなどによって誤った経路情報がネットワーク全体に伝達される場合があったりするの。
あと、スタティックと比較すると処理も重いと言えます。

どちらが優れているか?ってのは一言では言えませんけど、正直なところ大規模ネットワークではスタティックでは運用管理者が対応しきれなかったりするので、ダイナミックルーティングを利用される場合がほとんどだし、「一般家庭からISP」なんて固定的な訪路しかない場合は当然スタティックだったりするんだけどね。

上手く使い分けるのが大事ってこと。



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