
勝手に切るな!「交換動作の再開処理」の問題
今日の電気通信主任技術者の過去問は交換関連の問題から「交換動作の再開処理」についての出題です。
交換機に何らかの問題が発生したときに、動作を復旧させるために再開処理というものが実行される場合があります。
その「問題」とやらが重度な問題なのか軽度な問題なのかによっていくつかの種類に再開処理が分類されるワケですが、今日の問題はその再開処理の種類の問題ですね。
もちろん多少の問題があっても再開処理なんか作動しない方が良いに違いないのですが、障害復旧の手段としてどうしても実行しなければならない場合ってあるんです。
例えば、皆さんだってパソコンの調子が悪い時は「再起動」を試したりすることがあるでしょ?
交換機だって同じだったりするんです。
(説明が適当すぎでしょうか?)
さて、それではさっそく今日の問題を見てみましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
故障が軽微なとき、故障が発生した時点に戻って処理を継続させることは、中断点再開といわれる。 | この文章は正しいです
☆中断点再開=故障が発生した時点に戻って処理を継続させる |
内部状態のリセットが必要なとき、特定の初期状態から交換動作を再開させることは、固定点再開といわれる。 | この文章も正しいよ
☆固定点再開=特定の初期状態から交換機を再開させる |
システム全体が完全に初期化される再開処理では、新規の呼は受け付けないが、通話中の呼が切断されることはない。 | この文章は誤りです
※PH1なんだから、通話中の呼も切断させるでしょ。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
今日の問題では3つ目の文章が誤りだったワケですが、交換機処理が初期化されると通話中の呼も切断されてしまうんですよ。
ここ最近のSIPなどのプロトコルで動作するような、いわゆるIP電話というヤツなら呼制御処理と音声パケットのやり取りは完全に別のプロトコルで動作しているので、サーバーを停止しようが再起動しようが新規の呼は受付できなくとも通話中の呼は切断されないんだけど、交換機の場合はそうはいかなかったりするの・・・
だからユーザ側にしてみても、新規の呼は再起動が完了してからかけ直してくれるだろうけど、通話中の呼が切断されるってのは少々問題なので敬遠されるんですよね。
当たり前だけど。
まぁ、だいたいのところはそのような通話中の呼が切断されるような再開処理って自動ではなくて手動切り替えだったりしてユーザの業務時間外にやったりするんですけどね。
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