
言い換えると解りやすいかもしれない「即時式完全線群における出線能率」の問題
今日の問題はトラヒック関連の問題から「即時式完全線群における出線能率」について正誤を判断する問題です。
あまり難しく考えないで言葉の意味を冷静に考えればトラヒック関連が苦手な方でも何とかクリアできる問題じゃないでしょうか?
今回のポイントは「言い換えてみる」です。
とにかく早速今日の問題を見ていきましょう。
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
出線能率は、運ばれた呼量を出線数で除することにより求めることができる。 | この文章は正しいよ
● 回線能率は、対象となる呼量に応じて入回線能率と出線能率で表されるが、特ににことわりのない場合は一般的に出線能率を指し、以下の式で表される。 出線能率=運ばれた呼量/出回線数×100[%] |
呼損率が一定のときは、出線数が大きくなるにつれて、出線能率は低くなる。 | この文章は誤りだね
● 呼損率を一定とすると、出回線数が大きくなるほど、回線能率は増大する。 ※呼が損失する確率が一定で、出力できる量が大きくなったら、当然回線としての能率は増大するわな。 |
出線数が一定のときは、呼損率が大きくなるにつれて、出線能率は高くなる。 | この文章は正しいです
※・・・ってか、出線能率が高くなってるから呼損率が大きくなるんだよな? |
呼損率が一定のときは、出線能率の増加傾向は、出線数が小さいところでは大きいが、ある程度大きくなるとそれほど増加しない。 | この文章も正しいですね
※出線数がある程度大きくて、呼損してる確率が一定なんだから、出線能率はそれほど増加しないでしょう。 |
さて、いかがでしたでしょうか?
「出線能率」っていうのは、「回線のアウトプットの能率」と言い換えるとわかりやすいと思います。
「呼損率」は着信できなかった確率(ロスだね)、「出線数」はアウトプットできる回線数って感じで自分がイメージしやすい言葉に置き換えれば今日の問題はクリアできるんじゃないかな?
今日の問題では2つ目の文章が誤りの文章だったワケですが、ロスする確率はそのままだけどアウトプットの回線数を増やすとどうなるのか?ってこと。
つまり100回線持っていて100回の着信で5回ロスする交換機と、200回線持っていて同じく100回の着信で5回ロスする交換機ではどちらが回線としての能率が高いのか?ってことです。
単純に前者が5%ロスだとすると、後者は2.5%のロスになるのだから後者の方が半分しかロスしない能率の高い回線を持っているといいかえられますよね?
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