マルチキャストに注意だ!「TCP/IP」の問題

今日の問題はTCP/IP関連の問題からIPv4やIPv6に関する用語についての文章が4つ記述されているので、その中から正誤を判断するタイプの問題になっています。

正直なところ今日の問題は情報通信系の業種では「知ってて当然」ってレベルの問題ですからサラっと流していきましょう。

それでは、さっそく今日の問題を見てみましょう。

TCP/IP
問題文章 ワンポイント
ICMPは、IPパケットによるデータ転送でエラーが発生した時のエラーメッセージや、各種要求/応答メッセージを運ぶ機能などがある。
PINGコマンドは、このICMPの各種メッセージのうち、エコー要求/応答メッセージを使用している。
この文章は正しいよ

☆ICMP=IPパケットによるデータ転送でエラーが発生した時のエラーメッセージや、各種要求/応答メッセージを運ぶ機能などがある

※あたりまえか・・・

IPv6のIPアドレスは128ビットで構成され、IPv4に比較して広大なアドレス空間の利用が可能であり、使用目的にあわせて、ユニキャストアドレス、マルチキャストアドレス及びエニーキャストアドレスが割り当てられる。 この文章も正しいですね

※IPv6には「ユニキャスト」「マルチキャスト」「エニーキャスト」がある。

TCPはコネクション型の通信に、UDPはコネクションレス型の通信に利用されるプロトコルである。
このため、データ転送に信頼性のある通信を求める場合はTCPが適し、転送効率の良い通信を求める場合はUDPが適している。
この文章も正しいよ

※UDPはコネクションレスで、転送効率の良い通信を行う。

IPv4のIPアドレスは32ビットで構成され、使用目的によりクラスAからクラスEに分類されたアドレスを利用するが、プライベートアドレスは、クラスCのアドレス空間のみで定義されている。 この文章は誤りだ

●「・・・使用目的によりクラスAからクラスCに分類されたアドレスを利用するが、IPアドレスのうちインターネットで使用しないように定められた範囲のプライベートアドレスは、クラスA、B、Cのアドレス空間内で定義される。」

※当然「クラスCのアドレス空間のみ」のわけないよな。。。

さて、いかがでしたでしょうか?

問題文章の2つ目にエニーキャストアドレスという単語ができてきましたけど、これは1対1のユニキャストと多数の相手にデータを送信するマルチキャストの「良いとこどり」って感じですかね?

エニーキャストは複数の端末に統一されたエニーキャストアドレスを指定しておいてグループ化し、データの受け渡しはそのグループの中からネットワーク的に最も近い端末にデータが届けられるというものです。

少しわかりにくいですかね?

マルチキャストのように複数の相手にデータを送るんですけど、実際にデータを受け取るのはユニキャストのように1台ってことです。



あなたにオススメのコンテンツ!

FaceBookでチェック!

「電気通信主任技術者のススメ」は少しでも学習のお役に立ちましたか?
もしよろしければ、ぜひ「いいね!」していってください。
また何か新しい発見をお届けできるかもしれません。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

*