サラサラっと「IP電話の品質クラス」の問題ですよ

今日の問題は「IP電話の品質クラス」に関する文章の生後を判断するタイプの問題をご紹介します。

IP電話って従来型の電話と同等の音声品質を保つってのが案外難しいんだけど、ここ最近では品質自体はあまり問題視されなくなってきましたね。

「無料通話」って謳い文句のアプリやサービスは星の数ほどありますけど、利用者側からすると「無料だから・・・」って感じで、音声の遅延とか途切れや接続環境にもあまり高品質なものを求めませんよね?
(そんなことない?)

まぁ、とはいっても安かろうまずかろうではいけないので、IP電話の世界では「品質クラス」ってのを設けて、クラスわけしてるんですよ。

今日の問題はその「IP電話の品質クラス」についてです。

それでは、早速問題を見ていきましょう。

IP電話の品質クラス
問題文章 ワンポイント
IP電話の品質クラスについては、通話品質に加えて接続品質から総合的に判断することとされており、その品質クラスは、クラスA、クラスB及びクラスCの三つに分類されている。 ※この文章は正しいよ

はい、IP電話の品質はクラスA~Cの3段階あるです。

IP電話の品質クラス分類における品質要素としては、総合音声伝送品質(R値)、エンド・ツー・エンド遅延及び不稼働率が規定されている。 この文章は誤りです。

※総合音声伝送品質(R値)と、エンドツーエンドの遅延ってのは分かるが、不稼働率は無いだろう

電気通信事業者は、品質クラスがクラスCのIP電話サービス事業において、050で始まるIP電話専用の電話番号を使用できない。 この文章も誤りです

※050の番号はクラスC以上だから、「クラスCの電気通信事業者」は含まれるです。

IP電話の品質クラス分類において、通話品質のうち総合音声伝送品質に注目した場合、クラスBは固定電話並み、クラスCは携帯電話並みとされている。 この文章は誤りです。

「固定電話並み」ってのがクラスA
「携帯電話並み」ってのがクラスBですよ

さて、いかがでしたでしょうか?

1つ目の文章は正しいことが書いてありますね。
通話品質と接続品質から判断してクラスA・クラスB・クラスCの3つに分類されます。

2つ目の文章は品質の判断する要素として「不稼働率」なんて関係ありませんので、誤りの文章であることがわかります。
だって、回線を使うのか使わないのかはユーザしだいですから、品質とは関係ありませんよね?

3つ目の文章は050から始まる番号はクラスCのIP電話サービス事業者が利用することができる番号帯ですから、この文章は誤りであるといえます。
まぁ、0AB-Jの番号はクラスCだと使えませんけどね。

4つ目の文章は、問題文章の右側にも書いていますけど、「固定電話並み」ってのがクラスA、「携帯電話並み」ってのがクラスB、それ以外がクラスCですから誤りの文章ですね。
だいたい、問題文章のようにクラスBが固定電話並みだったら、クラスAはどんな品質が必要なんだ?ってことですよ。
クラスBで固定電話並みの音声品質が必要なんだったら、クラスAは対面で会話するレベルの音声品質が必要なんじゃないですかね?

今日の問題は電話工事に携わっている人間なら当然の問題だったと思いますし、それ以外の方にとってもさほど難易度の高い問題ではなかったんじゃないでしょうか?

このIP電話の品質クラスに関する問題は電気通信主任技術者の試験問題の中では出題頻度は低いほうですけど、電気通信に携わる上では常識レベルの問題ですのでしっかり押さえておきましょうね!

それでは今日はこの辺で!!



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