H.323は紛らわしい
さて、今日も電気通信主任技術者(伝送交換)の勉強をやっていきましょう
前にも記事に欠いたと思いますけど、このブログは現在専門科目の「交換」のネタを中心に掲載していますけど、電気通信主任技術者に合格しようと思うと、当然伝送交換及び設備管理の科目に合格しないといけないわけで、その伝送交換及び設備管理って伝送・交換・データ通信など専門科目の問題もちらほら出題されるので結局どなたでも交換の勉強はやっておかなければならないのね・・・
まぁ、そのうち「伝送交換及び設備管理」や「法規」の話題も掲載していこうとは思ってるんですけどね
さて、それでは今日のネタはコチラ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
H.225.0RAS制御は、H.323エンドポイントとH.323ゲートウェイ間で利用されるプロトコルである。 | この文章は間違ってるね ●H.225.0RAS制御は、H.323端末とH.323ゲートキーパとの間で利用されるプロトコルである。 ※H.225.0RAS制御は「端末とゲートキーパ間」で「アドレス解決」「エンドポイントの登録」「通信許可」などを規定しているんだから、問題の文章の「ゲートウェイ」は関係ないです。 ※だいたい「RAS」って「Registration, Admission, Status」だから、そのまま「登録、許可、状態」って意味だし、「発信者の電話番号とIPアドレスとの対応関係などを管理する」ゲートキーパ相手のプロトコルだってのは想像に易いとおもうだす。 |
H.323エンドポイントは、H.225.0RAS制御手順により、接続相手端末のIPアドレスを取得したり、H.323エンドポイントのユーザIDやアドレス情報などを登録する。 | この文章は正しいよ ※上の文章を理解してたら大丈夫だな。 ☆H225.0RAS=接続相手端末のIPアドレスを取得したり、H,323エンドポイントのユーザIDやアドレス情報などを登録する |
呼の確立後に、H.323エンドポイント間での、音声データや映像データを伝送する際のパケット化やパケット転送を行うプロトコルはH.245制御である。 | この文章は間違ってるね ●呼の確立後に、H.323エンドポイント間での、音声データや映像データを伝送する際のパケット化やパケット転送を行うプロトコルは、H.324制御である。 ※H.324は携帯電話網上のテレビ電話規格だし、H.323とかとは関係ないです。 ☆H.245 は、マルチメディア通信に必要な各種情報として、暗号、フロー制御、ジッター管理、設定要求、メディアストリームを搬送する論理チャネルの開閉といった情報をやり取りする。送信と受信は別々に定義されており、他の H.323 サポート機器に以上のような詳細情報を送信する手段を提供する。 |
H.245制御とH.225.0RAS制御のプロトコルは、データの再送機能などを有するTCPプロトコルにより転送される。 | この文章は間違ってるね ●H.245制御とH.225.0RAS制御のプロトコルは、発呼制御などを有するTCPプロトコルにより転送される。 ※問題の文章を正しく直すと上のようになるんだけど、この「発呼制御などを有するTCPプロトコル」ってのはH.225.0呼制御のことね。 ※で、「データの再送機能」ってのはあんまり関係ないね。 |
さて、今回のネタはH.323でしたね
H.323関連の問題で難しいな・・・って思うのは「H.323」「H.245」「H.225」とかプロトコルの名前が似ているのでややこしいのと、「xxとxx間で利用されるのはH.xxx」とか非常に詳細に分かれているので、覚えるのが大変なんですよね。
勉強するときには自分なりのシーケンス図なんかをつくって系統的にまとめると覚えやすいかもしれません。
それでは、もうひとつH.323のネタをどうぞ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
H.323端末は、リアルタイムの音声伝送、映像伝送やデータ通信をするために、ユーザが用いる装置である。 | この文章は正しいね ※う~ん、「XXX端末」はユーザが用いるってどんなプロトコルでもそうなんじゃないのか? |
H.323ゲートウェイは、H.323端末と、電話網など既存の回線交換網の端末間との通信に必要となる、音声や映像の情報伝達形式の変換機能を有する。 | この文章は正しいね ☆ゲートウェイは音声や映像の情報伝達形式の変換機能を行って、電話網など既存の回線交換網の端末間との通信に必要となる |
H.323ゲートキーパーは、発信者の電話番号などをIPアドレスへ変換する機能や、通信の品質を確保するための通信モード制御機能などを有する。 | この文章は間違ってるよ ●ゲートキーパは、発信者の電話番号とIPアドレスとの対応関係などを管理する。 通信モード制御機能は持たない。 ※文章の前半部分の「電話番号をIPアドレスに変換する」とかのあたりは正しいんだけど、後半の「通信モード制御機能」って部分が間違いで、ゲートキーパはそんな仕事しないですよ。 |
H.323MCUは、多地点通信(三つ以上の端末で行う通信)を実現するために必要な同報機能などを有する。 | この文章は正しいね ※MCUといえば、多地点通信!! |
確かに難しい・覚えにくいH.323問題ですけどよく読めば「日本語の問題」って気もします。
どのプロトコルがどんな仕事をするのかおぼろげにでも覚えておいたら、この問題って間違えることは無いんじゃないですかね?
まぁ、問題を解くだけが勉強じゃなくって表を作ってみたり、自分なりに理解しやすい勉強道具を作るのもまた試験対策ですよ。
それでは今日はこの辺で
あなたにオススメのコンテンツ!
FaceBookでチェック!
「電気通信主任技術者のススメ」は少しでも学習のお役に立ちましたか?
もしよろしければ、ぜひ「いいね!」していってください。
また何か新しい発見をお届けできるかもしれません。
この記事へのコメントはありません。