SIPサーバの種類だね
さて、今日はSIPの問題でいこうと思います。
今回の問題はSIPのシステムを構築するサーバーの種類についての問題ですけどSIPを構築する主なサーバーというと
- プロキシ
- ユーザーエージェントサーバー
- リダイレクトサーバー
- レジストラ
などがありますね。
その中でも、プロキシサーバを状態管理の観点からまた細かく分けているのが今回の問題ですね。
それでは、今日の問題はコチラ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
クライアントからリクエストされたアドレスを、別のアドレスに書き換える機能を有するサーバは、プロキシサーバといわれる。 | この文章は間違ってるよ ※別のアドレスに書き換えるんだからプロキシサーバじゃなくてリダイレクトサーバじゃなかろうか? ☆リダイレクト=プログラムの入力元や出力先を通常とは違うものに変更すること ☆プロキシ=「代替」の意味で、クライアントのリクエストを、各サービスに応じたサーバへクライアントの代理として中継する。 |
プロキシサーバは、トランザクションの状態管理の観点から二つに分類され、このうち、トランザクションの状態を管理せず、メッセージの中継だけのプロキシサーバはステートレスサーバといわれる。 | この文章は正しいね ☆ステートレスサーバ=トランザクションの状態管理をしない ☆ステートフルサーバ=トランザクションの状態管理をする |
クライアントからのリクエストに応じて、サービスを提供するサーバへのメッセージの中継を行うサーバは、リダイレクトサーバといわれる。 | この文章は間違ってるよ ※サービスを提供するサーバへのメッセージの中継をするんだから、リダイレクトサーバじゃなくてプロキシサーバじゃなかろうか? ☆リダイレクト=プログラムの入力元や出力先を通常とは違うものに変更すること ☆プロキシ=「代替」の意味で、クライアントのリクエストを、各サービスに応じたサーバへクライアントの代理として中継する。 |
いかがですかね?
文章中のリダイレクトとプロキシが反対に説明されている部分は、まぁSIPの構成の勉強をされた方ならそんなに悩むことは無いと思うのですが「ステートレス」と「ステートフル」にプロキシサーバを分類するのってちょっとなじみが無かったのではないですかね?
ちょっとココでステートレスとステートフルについてRFCの文献を紐解いてみると・・・
ステートフルプロキシ / Stateful Proxy
リクエストの処理中に、クライアントとサーバーのトランザクションステートマシン(RFC3261で定義)を維持する論理エンティティ。
別名トランザクションステートフルプロキシ。
ステートフルプロキシの詳しい動作は、RFC3261のセクション16を参照。
(トランザクション)ステートフルプロキシは、コールステートフルプロキシとは異なる。ステートレスプロキシ / Stateless Proxy
リクエストの処理時に、クライアントとサーバーのトランザクションステートマシン(RFC3261で定義)を維持しない論理エンティティ。
ステートレスプロキシは、受信したリクエストをすべてダウンストリームへ転送し、受信した応答はすべてアップストリームへ転送する。
コチラの文献に関しては「ソフトフロント」さんのSIP用語集から引用させていただきました。
http://www.softfront.co.jp/tech/whatsSIP/sip_glossary/sip_glossary.html
とても詳細に用語を解説されているのでSIP系の勉強をしていて、分からない用語があったら参考になると思いますよ
それでは、今日はこの辺で
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