ATMアダプテーションレイヤ
さて、今日の電気通信主任技術者の勉強のネタはまたATMです。
今日はATM・アダプテーション・レイヤってことで略してAALって呼びます。
AALはOSI参照モデルのデータリンク層の副層にあたる
レイヤですね。
簡単にAALのタイプの説明をWikiから引用させてもらうと
AAL1
コネクション型・固定ビットレート。テレビ電話など大容量の動画の通信向けの規格。ペイロードのうち1オクテットをセルの送信順序の制御用に用いるため、実データは47オクテットとなる。構内 LAN で用いられている。
AAL2
コネクション型・可変ビットレート。低速音声符号向けの規格。 セルの組み立て及び復元によるジッタ(遅延の揺らぎ)の影響を減らすため、複数のトラフィックを1つのセルに多重化するとともに、セルが一杯になる前に送出することを許容する。
AAL3/4
コネクションレス型・固定ビットレート。データ通信用向けの規格。本来コネクション型として AAL3、コネクションレス型として AAL4 が提案されたが、コネクション設定を上位層に移すことによって AAL3 と AAL4 は統合された。ペイロードのうち4オクテットを上位層 PDU 情報に用いるため、実データは44オクテットとなる。
AAL5
コネクションレス型・可変ビットレート。AAL3/4 を簡略化した規格。上位層の位置検出機能を最終部のみとすることでペイロードを全て実データに用いることができる。広域 LAN として Ethernet over ATM や IP over ATM や PPPoA (Point-to-Point Protocol over ATM) で広く用いられている。
・・・だそうです。
それでは、それも踏まえて今日のネタはコチラ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
AALタイプ1は、固定速度型の通信用であり、サービスクラスAに分類されるATMネットワーク上で、専用線サービスなど、既存の回線サービスを擬似した通信に用いられる。 | この文章は正しいよ ☆AALタイプ1=固定速度型の通信用であり、サービスクラスAに分類されるATMネットワーク上で、専用線サービスなど、既存の回線サービスを擬似した通信 |
AALタイプ2は、低速度音声通信用であり、可変速度で実時間性が要求されない通信に用いられる。 | この文章は間違ってるね ●AALタイプ2は、低速度音声通信用であり、可変速度で実時間性を要求される通信用のAALである。 ※タイプ1が固定速度なのに対して、タイプ2は可変速度で低速 ・・・だけど、音声通信に使うんだから当然実時間性は要求されるよな!! |
AALタイプ3/4は、データ通信用であるが、よりオーバヘッドの少ないAALタイプ5がデータ通信用として主流になったことから、ほとんど用いられていない。 | 今文章は正しいよ ☆AALタイプ3/4=データ通信用であるが、よりオーバヘッドの少ないAALタイプ5がデータ通信用として主流になったことから、ほとんど用いられていない |
今日の問題は比較的分かりやすいんじゃないかな?
でも、レイヤの肝になる文章が正しくて「おまけ」のような部分でちょっと文章を変えて出題してくるのがやらしいです・・・
それでは今日はこの辺で
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