ATMの優先制御だったりCLPだったり

さて、学生さんでいまから電気通信主任技術者を受験して勉強する人も電気通信事業者に従事しているけど資格がないから今から勉強しようって人も、やはり「どうやって勉強すればいいの?」っていうのが一番の不安ではないですかね?

もともと通信系の仕事をしている人であれば「過去問」を数年分さかのぼって勉強すればそれなりに合格ラインに達すると思いますし、素人さんでまさに「いまから」って人であっても、結局勉強スタイルは「過去問」しかないんですよね。

ただ、通信系に従事している人と違って「今から」の人は当然基礎がないでしょうからある程度周りを固めるのがいいと思います。

工事担任者の総合種や、Cisco系各種試験や、情報処理技術者試験にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

ただ、間違っても「通信教育で何とかしよう」とか「情報系スクールに通ってみよう」とか安易に考えないでくださいね。
無駄だなんていいませんけど、それらでえられる知識ってほとんどが過去問&Googleで得られる知識がほとんどですから、もったいないような気がします。

まぁ、お金を払った分「金額分勉強しなければ・・・」って啓発にはなると思いますけどね。

・・・おっと

前置きが長くなってしまいましたけど、今日のネタはATMですね。
ATMの優先制御の問題で、それぞれの優先制御方式での挙動についての正誤を判断する問題になっています。

それでは今日のネタはコチラ↓↓

ATMネットワークにおける優先制御
問題文章 ワンポイント
優先制御の実現方法のうち、しきい値制御方式では、通常は優先セルを先に出力バッファのキューに蓄積し、バッファの量がしきい値を超えたときは非優先セルを破棄する。 この文章は間違ってるね

●しきい値制御方式では、通常は優先セルを後に出力バッファのキューに蓄積し、バッファの値がしきい値を超えたときは非優先セルを待ち合わせとする。

※う~ん、紛らわしいけど「しきい値制御方式」は【破棄】じゃなくて【待ち合わせ】するんだよね。。。

優先制御の実現方法のうち、セパレートキュー制御方式では、出力バッファのキューにセルを書き込む時点で優先/非優先のキューのセルを分けて蓄積し、優先キューから先に読み出す。 この文章は正しいよ

☆セパレートキュー制御方式=出力バッファのキューにセルを書き込む時点で優先/非優先のキューのセルを分けて蓄積し、優先キューから先に読み出す。

CLPによる破棄優先制御を行う場合、出力バッファのキューにしきい値を超えてセルが蓄積されているときはふくそう状態と判断し、CLPが“0”のセルは蓄積しないで破棄する。 この文章は間違ってるね

●出力バッファのキューにしきい値を超えてセルが蓄積されているときはふくそう状態と判断し、CLPが“1”のセルは、蓄積しないで廃棄する。

※大抵の機械って「0」が通常で、「1」がそれ以外ってことが多いような気がする。
コレも「0」なら通常の扱いで「1」なら破棄されやすい。

特定のコネクションに優先度を与える制御方式の場合、スイッチでは、到着したセルの優先度をルーチングテーブルのVCI/VPIで識別し、優先度の高いセルは蓄積することなくすぐに送出処理を行う。 この文章は間違ってるね

●ルーチングテーブルのVCI/VPIを見ることにより優先度を識別し、それぞれの優先度のキューにセルを蓄積する。
そして優先度の高いキューを先に読み出し、優先度の高いキューが空きになったときのみ優先度の低いキューから読み出しを行うことにより遅延優先制御をおこなう。

※コレも分かりづらいが(´・ω・`)ガッカリ・・・
・何でもかんでも優先度の識別をいっぺんにするわけじゃない。
・優先度に応じたキューにそれぞれ蓄積する。
・優先度が「高」のキューを先に処理
・優先度が「高」のキューが空になったら次のキューを処理

優先制御じゃ、優先度が高いからっていきなり送出処理はしないってことか?

さて、いかがでしたか?

今回の問題のポイントは・・・

  • しきい値制御方式=通常は優先セルを後に出力バッファのキューに蓄積し、バッファの値がしきい値を超えたときは非優先セルを待ち合わせとする。
  • セパレートキュー制御方式=出力バッファのキューにセルを書き込む時点で優先/非優先のキューのセルを分けて蓄積し、優先キューから先に 読み出す。
  • CLPによる破棄優先制御=出力バッファのキューにしきい値を超えてセルが蓄積されているときはふくそう状態と判断し、CLPが“1”のセルは、蓄積しないで廃棄する。
  • それぞれの優先度のキューにセルを蓄積する。そして優先度の高いキューを先に読み出し、優先度の高いキューが空きになったときのみ優先度の低いキューから読み出しを行うことにより遅延優先制御をおこ なう。

といったところですかね?

それでは、今日はこの辺で。



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