B-PONとかGE-PONとかTDMなど光アクセスの問題
さて、今日もやっていきましょう!
電気通信主任技術者のお勉強!!!
今日のネタは光アクセスネットワークについて記述された文章を正誤判断する問題ですね。
今回は光アクセスネットワークの問題の中でも「専門科目-交換」だけでなく「伝送交換及び設備管理」の科目でも頻出のPON関連の記述が多く出ていますね
ちなみにPONは、何の略かと申しますとPassive Optical Networkの略で、直訳すると「受動・光・ネットワーク」ってとこでしょうか。
要は受動的な分岐装置(光スプリッタ)によって1本の光ケーブルに複数のユーザを収容することにより経済的にも効率の良い光ネットワークを構築する技術ですね。
少々前置きが長くなりましたけど本日のネタはコチラ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
PONシステムには、設備センタからユーザへの下り伝送路においてTDM伝送方式を用い、ユーザから設備センタへの上り伝送路においてTDMA伝送方式を用いる伝送方式がある。 | この文章は正しいね
☆PONシステムには下りTDM、上りTDMAを用いる伝送方式がある。 ☆TDM・・・時分割多重(共用回線を使用する時間を等分し、複数の回線に順番に割り当てる方式。 ※TDMとTDMAってどう違うのか分かりにくいが、とにかく「上りはTDMA」!!ってとこで。 |
B-PON(Broadband-PON)システムには、ATM技術を基本とする光アクセス伝送方式があり、100Mbit/sクラスのスループットに適用できるよう、ONU(Optical Network Unit)~OLT(Optical Line Terminal)間の通信において、ATMセルが用いられている。 | この文章は正しいよ
※B-PONといえばATM!! ATMだから、当然ONU~OLTの通信はATMセルを使用する。 |
E-PON(Ethernet-PON)システムは、ONUとOLT間でのフレーム転送において、可変長のイーサネットフレームを53バイトごとに分割して伝送する方式である。 | この文章は間違ってるね
●ONU~OLT間のフレーム転送では、イーサネットフレームを分割することなく、そのままの形式で伝送される。 ※イーサネットなんだからフレームは分割しないし、そもそも「53バイトごとに分割」はB-PON(ATM)ですな。 |
GE-PON(Gigabit Ethernet-PON)システムによるアクセスネットワークは、1本の光ファイバケーブルを複数の利用者で共有するPONであり、設備センタに設置するOLT、利用者側に設置するONU及びアクセス区間に設置する光スプリッタなどから構成される。 | この文章は正しいよ
※なんだか当然のことを書いてるような気がするが「PON」はパッシブだから「光スプリッタ」を使用する。 |
さて、いかがでしたか?
今日の問題でのポイントは・・・
・PONは上りTDMAで、下りはTDMを用いる伝送方式がある
・B-PONはATMセルを使用する
・E-PONはイーサネットフレームを分割することなく伝送する
ですね。
GE-PONに関してはあまりポイントになるようなことが書いてないので補足しますと、GE-PONはギガビット・イーサのフレームを伝送する技術です。
冒頭でも触れましたがPONを含め光アクセスネットワークの問題は専門分野の科目に限らず伝送交換及び設備管理の科目でも頻出の問題ですので、しっかり勉強してくださいね。
それでは、今日はこの辺で
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