CAPとかDMTとかDSLAMとかxDSLの問題
さて、今日の電気通信主任技術者の過去問ネタはxDSL技術関連からADSLの変調方式や規格、それに誤り訂正符号・スプリッタ等について記述された文章の正誤を判断する問題ですね。
xDSLの問題について、伝送交換及び設備管理で多少なりとも勉強された方なら、それほど苦になる問題ではないですね。
過去には随分頻出された問題ですが、今後この系統の問題がドンドン出題されるとは想像しにくいので、さらっと流していきましょう
それでは今日のネタはコチラ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
ADSL技術に用いられるDMT変調方式は、CAP変調方式と比較して狭い周波数帯域を割り当てた搬送波を複数個用いる方式である。 | この文章は正しいよ
☆DMT方式=上り信号と下り信号とを、異なる周波数帯域を使って伝送する周波数分割の方法を採用 ☆DMTはITU-Tから標準方式として勧告されている。 |
ADSLの規格には、ISDN回線からの漏話などの干渉を抑制するためのITU-T勧告による規格として、AnnexCがある。 | この文章は正しいよ
☆AnnexC=ISDN回線からの漏話などの干渉を抑制するためのITU-T勧告による規格 |
インパルス性雑音などにより発生する通信信号のバースト誤りに対応するため、xDSL技術での誤り訂正符号方式には、リードソロモン符号が用いられる。 | この文章は正しいよ
☆xDSLの誤り訂正符号方式=リードソロモン符号 |
ADSL回線の通信設備センタ側に設置されるDSLAMは、利用者側に設置されるATU-Cとの回線インタフェースであり、スプリッタ機能を有している。 | この文章は間違ってるね
●ADSLサービスの際に、加入者線収容局に設置する装置として、DSLAMがある。 ※とにかくDSLAMにはスプリッタは無い!! |
さて、いかがでしたか?
今日のポイントをサラッと「おさらい」しますと・・・
- DMT方式=上り信号と下り信号とを、異なる周波数帯域を使って伝送する周波数分割の方法を採用
- DMTはITU-Tから標準方式として勧告されている。
- DMTはCAPと比べるとノイズに強い。
- DMTはCAP変調方式と比較して狭い周波数帯域を割り当てた搬送波を複数個用いる
- AnnexC=ISDN回線からの漏話などの干渉を抑制するためのITU-T勧告による規格
- xDSLの誤り訂正符号方式=リードソロモン符号
あと、4つ目の文章にDSLAMという言葉が出てきますが、コレはDigital Subscriber Line Access Multiplexerの略で、複数のxDSL回線を束ねて、ルータなどの通信機器と接続して高速・大容量な基幹回線(バックボーン)への橋渡しを行なう集線装置だそうです。
(ソースはIT用語辞典)
それでは、今日はこの辺で
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