AnnexCとかデュアルビットマップとかエラー訂正とかADSLの伝送方式の問題
今日の電気通信主任技術者のお勉強はADSL関連の問題からです~
ADSLはユーザからすると一般の電話回線のように利用することが出来て、その上アナログ伝送路を比較的高速に利用できる利便性の高いサービスですが我々通信事業者からすると、このADSLってやつは取り扱い・干渉にも気を配らないといけないし、利用されている制御方式も結構複雑でとっつきにくいものですよね
まぁ、実際に回線を利用するユーザからすると我々の苦労など知ったことではないわけで・・・
さて、愚痴はともかくお勉強!!
今日の問題はADSLについての文章の正誤を判断する問題ですが、それぞれの文章は
- AnnecCについて
- 漏話対策について
- 伝送方式・誤り訂正について
などの文章になっています。
それでは、今日のネタはコチラ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
ITU-T勧告によるADSL付帯規格AnnexCは、ISDN回線からの漏話などによる伝送速度の低下を抑制する規格である。 | この文章は正しいよ
☆AnnexC=ISDN回線からの漏話などの干渉を抑制するためのITU-T勧告による規格 関係ないかも知れんが、AnnexAは北米仕様で、AnnexBは欧州仕様、AnnexXは日本仕様って感じ。。。 |
ピンポン伝送方式のISDN信号は、ADSL信号に対して送受信の切替と同期して近端漏話と遠端漏話を交互に発生させるが、この漏話によるADSL信号の性能劣化を少なくする方法の一つにデュアルビットマップ方式がある。 | この文章は正しいよ
☆ピンポン方式に即したモデムの信号制御を定めているのが、AnnexCです。ISDNからの漏話雑音の影響を小さくするために考え出されたのが、デュアル・ビットマップ(DBM)方式と呼ばれる方式です。ISDNは1.175ミリ秒ごとに上り下りが変わります。その度ごとに漏話雑音の性質は異なります。ADSLモデムで、下り信号を受信中に影響を受けるのは、ISDNの上り信号が発する近端漏話雑音です。逆にADSLモデムから上り信号を発信中に影響を受けるのは、ISDNの上り信号が発する遠端漏話雑音です。漏話雑音を受けやすいときに、扱う信号量、つまり・情報量を減らせば、ノイズの影響を受けてもダメージは少なくなります。漏話雑音の影響が少ないときに、より多くの情報量を扱えばいいわけです。そこで、情報量の少ない信号を「ビットマップA」、情報量の多い信号を「ビットマップB」として、上り下りそれぞれで、ISDNの上下切り換え時間に同期させればいいことになります。 ※う~ん、読む気もおきないけどツマリ「デュアルビットマップ」はAnnexCの規格の一つってことかしら?(゚∠゚)ニホンゴムズカスィ ※付け加え↓↓↓ |
ADSL伝送方式では、インパルス雑音により発生するバーストエラーに対処するため、一般的に、送信データをブロック単位に分割し、それぞれを並び替えて伝送するARQ方式とリードソロモン符号などの誤り訂正符号が用いられている。 | この文章は間違ってるね
●ADSL伝送方式では、インパルス雑音により発生するバーストエラーに対処するため、一般に、送信データをブロック単位に分割し、それぞれを並び替えて伝送するインターリーブ方式と、リード・ソロモン符号やトレリス符号などの誤り訂正符号が用いられている。 ※ADSLのエラー訂正は、「インターリーブ」「リードソロモン」「トレリス」ってことだけ覚えよう。 |
さて、いかがでしたか?
結構難しかったかもしれませんが、まず、最初の文章「AnnexCについて」はすでに右列解説に書いてますけどAnnexCってISDN回線からの漏話などの干渉を抑制するためのITU-T勧告による規格なので、この文章は正しいですね。
次に「漏話対策について」ですが、デュアルビットマップ(DBM)は、これも解説に書いております通りピンポン伝送方式のTCM回線(INSとかね)との干渉問題の改善を図る技術ですので、この文章は正しいです。
・・・で、
最後に3つ目の文章は「伝送方式・誤り訂正について」ですが、確かに誤り訂正符号として「リードソロモン符号」は利用されていますがインパルス雑音により発生するバーストエラーに対処するため、一般的に、送信データをブロック単位に分割し、それぞれを並び替えて伝送するのは、ARQではなくて「インターリーブ方式」です。
ARQは全然関係ないですよね・・・
無線・移動体について深い知識をお持ちであればこのような問題に引っかかることは無いのでしょうが、結構意地悪な問題でしたね
それでは、今日はこの辺で
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