勉強方法の見直しとか網の輻輳制御の問題とか
今日の電気通信主任技術者のお勉強はトラヒック関連の問題からですね。
さて、今日(2011年1月10日)にこの記事を書いている時点で次回の電気通信主任技術者の受験日がもう2週間ほどと迫ってまいりましたが、皆さん勉強の進捗はいかがですか?
私自身が何を偉そうに言えるような立場でもないんですけど、ほんの少し「アドバイス」をすると、もしあなたの勉強方法が「過去問を解く」ことに勉強時間の大半をつぎ込んでいるのならちょっと、勉強スケジュールを見直したほうがいいと思います。
私の後輩も財団法人データ通信協会のホームページに入り浸って過去問を繰り返し解答することに時間を費やしていますけど、正直私には時間の無駄のように感じてしかたありません・・
(私にはね)
電気通信主任技術者の試験問題は、過去に出題された問題が再度同じように出題される可能性なんてほとんど無いのですから同じ問題を解く練習は、勉強方法としてあまり効率のよいものでは無いとですよ、きっと。
それよりは、問題を「解く」のではなくて、何年分もの過去問を読みまくって、読んだ問題の中で知らない単語や知らない技術があればそれをネットで調べてみる・・・これが正攻法なんじゃないですか?
イロイロとね、ネットの海を彷徨っていると電気通信主任技術者の過去の問題は相当な年数分が手に入れることが出来ると思うので、それを読みまくってください!
(時間があれば解答してもいいけどね)
読みまくって調べまくってください!
コレが私流の攻略法です
(あくまで私流だけどね)
さて、前置きが長くなりましたが今日の問題はトラヒック系の問題から「網の輻輳制御」についてですね。
ザックリと問題では
- 固定電話網
- パケット網
- フレームリレー網
- ATM網
の4つの網における「輻輳」についての文章の正誤を判断する問題になっています。
それでは、今日のネタはコチラ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
固定電話網には、特定の電話番号へのトラヒックや特定地域向けのトラヒックを規制する制御がある。 | この文章は正しいよ
※もちろんありますよ。 |
パケット網には、受信側のバッファなどの状況に応じて転送の時間を制御するウインドウ制御、最大データ転送量を制限するタイミング制御などと、ふくそう発生設備への転送を規制するフロー制御がある。 | この文章は間違ってるよ
●パケット網には、受信側のバッファなどの状況に応じて転送の時間を制御するタイミング制御、最大データ転送量を制限するウィンドウ制御などと、ふくそう発生設備への転送を規制するフロー制御がある。 コレもドコが違うのか分かりづらい。。。つまり、 ※受信側のバッファなどの状況に応じて転送の時間を制御するのは「ウィンドウ制御」じゃなくて「タイミング制御」・・・(「時間」って言ってんだから「タイミング」) ※最大データ転送量を制限するのは「タイミング制御」じゃなくて、「ウィンドウ制御」・・・(ま、TCP/IPで散々出てくるから、大丈夫か?) ※ふくそう時設備への転送を規制するのは「フロー制御」で正解。 |
フレームリレー網には、網のふくそう情報を受信端末が受信するとBECN(逆方向明示的ふくそう通知)によりふくそうを送信端末へ知らせ、送信端末はデータの転送速度低減や、フレーム破棄を行う制御がある。 | この文章は正しいよ
☆BECN=【Backward Explicit Congestion Notification】 ※ちなみに、反対に発信側から着信側へのふくそう通知はFECN 輻輳時はそれぞれのフラグを「1」にして通知するんだったかな? |
ATM網には、通信要求を満足できるリソース確保が可能か否かを判断するコネクション受付制御、優先トラヒックの通信を確保する優先制御、別ルートへトラヒックを迂回させるルーチング制御などがある。 | この文章は正しいよ
☆コネクション受付制御=通信要求を満足できるリソース確保が可能か否かを判断する。 |
さて、いかがでしたか?
4つの文章ともあっさりとした文章に見えますけど結構難易度は高かったんじゃないですかね?
1つ目の文章はさておき、2つ目の文章は誤った文章なんですけど、要は転送の時間を制御するのは「ウィンドウ制御」じゃなくて「タイミング制御」だし、最大データ転送量を制限するのは「タイミング制御」じゃなくて、「ウィンドウ制御」なので、この文章は間違いですね。
この文章は「パケット網」についての記述なのですがネットワーク系やTCP/IP系の勉強をしたことがある人なら冷静に文章を読めばコレに引っかかることは無いんじゃないですかね?
それと、3つ目の文章・4つ目の文章はそれぞれフレームリレー網・ATM網についての文章ですがどちらも正しい記述がされています。
ただ、どちらの文章も電気通信主任技術者の問題の中で頻出されている技術についての記述ですので、もし自信の無い部分があればしっかり調べてくださいね。
それでは、今日はこの辺で
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