最大疎通呼量とか出回線能率の問題
さて、今日の電気通信主任技術者のお勉強ネタはトラヒック関連の問題からです。
・・・ところで皆さんは、子供の頃・学生の頃「こんな勉強なんて、社会に出て何の役にもたたないぜww」なんて台詞を吐いた事はありませんか?
口に出さなくても「こんな知識役に立たないよ・・・」なんて思ったことはありませんか?
ちなみに私は学生の頃頻繁にその思考に悩まされたことがあるんだけどこの「トラヒック」の知識も工事担任者を受験するときや、電気通信主任技術者の受験をする折にも「絶対こんな知識なんて普段の業務に役にたたねぇよ!」なんて思っていましたが、その考えは誤りでした・・・
ユーザへの提案のために必要回線数を割り出すマクロを作らなきゃいけなかったんだけど「あれ?アーランB式で求められるんだっけ?」とか「ん?何の情報があれば式をつくれるんだっけ?」とかなかなか思い出せずに苦労してしまいました。
本当にこんなことならもっと真面目にトラヒックの勉強をしておけば良かったです。。。
さて、それはさておき今日は「出回線能率」について記述された文章の正誤を判断する問題ですね。
トラヒック関連の問題の中でも、特に頻出される文章が多く含まれているのでしっかり勉強してくださいね。
それでは、今日のネタはコチラ↓↓
問題文章 | ワンポイント |
---|---|
出回線nに対して、aの呼量が加わった場合の疎通呼量をacとすると出線能率μは「μ=ac/n」で表される。 | この文章は正しいよ
☆出回線能率=ac/n 疎通呼量を出回線で割り算すれば能率が導き出せるってのは、まぁまぁ常識の範疇でわかるんじゃない? |
1回線による最大疎通呼量は1アーランであるため、出線能率μは0≦μ≦1となる。 したがって、出回線数nを一定にして加わる呼量aを増やしていくと、疎通呼量acは次第にnに近づいていく。 |
この文章は正しいよ
☆1回線による最大疎通呼量=1アーラン ☆出回線数nを一定にして加わる呼量aを増やしていくと、疎通呼量acは次第にnに近づいていく ● 1回線による【最大疎通呼量】は1アーランであるため、ηは、0≦η≦1となる。 |
出線能率μが1に近づくに従って、生起した呼が出回線ふさがりに遭遇する割合は急激に増加する。 | この文章は正しいよ
1回線による【最大疎通呼量】は1アーランであるため、ηは、0≦η≦1となる。 |
即時式の系においては、加わる呼量aと疎通呼量acとの差で表される損失呼量と、加わる呼量aとの比をサービス尺度としており、これは待ち合わせ率といわれる。 | この文章は間違ってるね
即時式の系においては、a-acで表される損失呼量と加わる呼量との比をサービス尺度としており、これは【呼損率】といわれる。By平成16年度第1回交換 ※だいたい即時式は待ち合わせないで破棄するんだから「待ち合わせ率」のわけがない!! |
さて、いかがでしたか?
文章右側の解説部分に「By平成XX年・・・」って何回も書かれているのはそれぞれその年の問題文をそのまま解説として利用しているんだけど、どの文章も過去の問題が解説としてそのまま利用できるって事はそれだけ出題頻度も高く、重要度の高い文章だってことになりますよね?
まぁ、ここで丸暗記が得策かどうかはともかく今日紹介した文章は重要度が高いことは間違いないのでトラヒック系の問題が苦手な方は特にしっかり覚えてくださいね。
(私もだけどね?)
それでは、今日はこの辺で
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